dDPcj52722 さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
創作にどこまでのリアリティラインを求めるかは受け手による
【アニメだけでなくシナリオのあるもの全てに共通する要素】
ずいぶんとレビューで好みが分かれるのは結局のところシナリオにおいて"許容できるリアリティライン"を設定するのは視聴者自身であり、そしてそれは人によって違うという単純な話である。
しかし、本作はまず最初に告知・設定の時点で求めるリアリティラインがそこそこ高い人たち(SF好きやドキュメンタリー好きはそうだと思う)を集めてしまっているのでもうどうにもならない。
こういう設定を取り上げるからにはある程度は現実性が求められるのを覚悟してストーリー作るべきではないんですかという疑問は湧く。
このプロットは基本的に文学、映画、演劇、アニメ、ゲーム・・・で手垢にまみれまくった「結末のわかっている病弱少女との恋愛物語」を原型としているのは間違いなく、その上アンドロイドが相手であるという設定から期待される「倫理観との葛藤」という要素はほとんどないか、ギャグで処理されてしまうため、本当に恋愛物語として終始する。
そのなかでヒロインとの出会いと交流とすれ違い、そして喪失の悲しみと主人公に残される気づき、、、と悲恋物に必要な要素は全て踏襲されており、なるほど恋愛物語としてはきちんとまとまっているのである。
【キャラ】
キャラクターがかなり記号的であり、設定された記号通りの言動を行うキャラが多かったイメージ。
やや個人的には視聴が辛かった。
むしろ人間様よりアンドロイドたちの方が心情に多面性があるような描写をされており、人間キャラよりきちんと人間やっている
【作画・音楽】
作画は終始よかった
音楽は特に本編とこれでもかというくらいリンクするOPが素晴らしい。
製作側が作詞まで手がけOPEDまで含めて作品だという意思を感じるし、
実際ぴったり合っている