とろろ418 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
この違和感の正体は……?
【2話まで】
色々と雑な印象は受けますが、物語としては面白いと思います。
個人的には、もう少し設定が明確にして土台をしっかりさせて欲しかったですね。
ただ、こういう能力を持っているではなく、いつから持っているとか、どのくらいの力なのかとか、それについて考察していく過程があると良かったかと。
あとは……アレですね。タイトル。
2話のあのシーン見た時点でひとつの結末が浮かんだんですけど、違いますよね?
是非、燻製ニシンであって欲しい。じゃないと愚直過ぎますので。
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【視聴後】
原作は読んでいないので何とも言えませんが、アニメに関しては期待外れでした。
というのも、至る所で描写不足が目立つんですよ。
例えば、リバイバル。
一応の説明はされていますが、飽くまで主人公の主観でしかなく、能力自体は明確にされていません。
事件の解決とか未遂とか誰がどうやって判断しているんでしょうね。
本筋なら悟であるべきなんですけど、そうであるなら警察に捕まった時などに事件を解決できなかったところまで描いていないと意味がありません。
だとすれば神ですか? もっとあり得ない。
その場合、リバイバルは発生しません。
確保=失敗であるなら、リバイバル=解決となりますから。
他にも多々。
・随所で妖怪っぷりを発揮する母親が、態とと思えるくらいに犯人に気づかない。
・そんな犯人の方も狡猾なはずなのに、驚くほど鈍感で間抜け。
・警察も然り。
・作品として犯人探しの楽しみがない。視聴者からすれば容疑者が一人しかいない状態なので、上の問題にも拍車を掛けている。
・犯人の行動。主にリバイバル前と後で一致していないように思う。
などなど。
以下は愚痴。{netabare}
描写って言葉じゃなく行動なんですよね。
「彼女はコーヒーが好きだ」じゃなくて「彼女はごはん片手にコーヒーを飲んでいる」です。
(いやいや食べ合わせ考えろよ。絶対不味いだろ。というかコーヒーメイン? どんだけ好きなんだよ……)てな感じに。
伏線なんかも突っ込んでなんぼのものかと。
「■■が犯人です」「え、なんで?」「彼の家の玄関に靴があったでしょ。女物の」「……へ?」
なんて姑息なものじゃなく、
「この赤い靴は誰の?」「妹のだよ。この前買ってやったのに忘れていきやがって」「ふうん」
「その靴可愛いね」「うん。この間買ってもらったんだ」「誰に?」「お兄ちゃん」「〇〇ってシスコン?」「違うよう」「ええ、普通さあ……」
「え、君が〇〇さん? ■■の妹さんだよね?」「はい」「買って貰ったの? その黒い靴」「はい」「先日?」「は、はい」(あの野郎……)
勿論、読み返した時に気づくような細かなものも必要ですけど、そればかりじゃ寂しい。
一言で戦慄が走るようなメインとなる伏線もあって初めてそれが生きるのだと私的には思うので。
{/netabare}
あまりこういうことばかり書いててもウザったいだけでしょうけど、物語は論理です。リアリティは論理です。
でも現実はさあ……そんなの関係ありません。作品は論理です。
論理的じゃない作品が面白くないとは限らないが、面白くない作品はまず間違いなく論理的じゃない。
というのが私の持論です。