かしろん さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.5
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
過去作に引きずられる
【4話まで見て を追加】
【1話見て ご多分に漏れず、氷菓やユーフォと比較してしまう】
{netabare}このハルチカという作品、学園推理+吹奏楽モノなようだ。
学園推理モノ、というと「氷菓」、
吹奏楽モノ、というと「響け!ユーフォニアム」、
を思い出さずに入られない。
この思い出さずに入られない2作品。
私は京都アニメーションの最高峰2作だと思っている。
「氷菓」は学園推理モノ。
といっても、どっかの探偵少年のように、殺人事件に巻き込まれるわけではない。
そんな、決して華があるわけではないこの内容に、オーバー気味な演出を入れる
ことで華を与え、それと同時に、心の機微を細やかな演出や作画で見事に描き
切っていた。
「響け!ユーフォニアム」は吹奏楽モノ。
ストーリーは見事なまでの青春部活モノのザ王道だ。
これに「氷菓」のようなオーバー気味演出を入れるとクドくなり過ぎるので、
あくまでもそこは抑え気味にして、心の機微を描く細やかな演出や作画が、更に
グレードアップされた作品となっている。
というふうに
「こいつはすげーぜ!」
と思っている作品と、イヤでも比較しちゃっている本作。
やっぱ、見劣っちゃうのだ。
機微の描き方、演奏シーン。
あと、微妙にキャラデザが肌に合わない・・・
だけど、こういう見方をして、1周目の視聴で大失敗をした
「結城友奈は勇者である」
の件もあるし、過去作に引きずられて、本筋を見落とすようなことにはならない
ようにと、自戒の念を込めて。{/netabare}
【2話見て 知識型俺ツエー】
{netabare}主人公のアイツは
”知識型俺ツエー!(俺カシケー!とかになるのか?)”
になるのかねぇ。。
入院してる弟の見舞いから足が遠のいた訳=吹奏楽が楽しかった
吹奏楽から離れた理由=弟の死に目に家族が立ち会えなかったのは自分のコンクール
に来てたから
はあはあ・・・なるほど・・・ねぇ・・・
正直、食い足りないよね。
弟への負い目に対する表層上に「吹奏楽」があるだけだよね、これ。
中学生という、思春期、反抗期は、「弟の見舞いに行く」という行為に、照れとか
色んな感情が交じり合って、素直に行動が出来なくなる頃。
その説明の付かない感情への言い訳として
「吹奏楽が楽しくてそれにのめり込んだ」
というのを後付けしただけだ。
主人公に、ソコに食い込んで欲しかった。
ラストに、
「先生を普門館に連れていくためには・・・
表層上だけ取り繕ってやればいいんだ・・・」
とか独り言をつぶやく
とか、
メガネに対して寂しげな眼差しを送る
とか。
パズルを問いてしまえるが故の苦悩、みたいのが無いと。
俺ツエー!だから苦悩しちゃいかんのかなぁ。
学園推理モノとして「氷菓」が面白かったのは、ミステリーとして、ちゃんと
真相の更に奥という、2段オチになってたから。
それに、青春の苦味があったから。
これでは、浅いし、食い足りないよ。{/netabare}
【4話まで見て リタイアです】
{netabare}4話の荒唐無稽っぷりで
「これ以上見ても、青春の機微や痛みみたいなのは描かれないな」
と感じたのでリタイアです。
氷菓のように共に推理する楽しみも、
ユーフォのように共に乗り越える達成感も、
この作品からは感じられることが無さそうでした。
一言でいうと「ノレ無さそう」ですかね。
上感想でも書きましたが、”知識型俺ツエー!”なのです。
キャラ配置が
ハルタ or その他大勢 + 全知全能の神な先生
という単純な構成です。
見てる側に参加の余地はありません。
いや、参加は出来ます。
ウンウン頷きながら「なるほど・・・」と勝手に理解してるハルタを眺めてるだけの
その他大勢として、ですが。
もし、機微や痛みを描いたとしても、その他大勢としてポケーと眺めてるだけの
参加では、何も感じることは出来なかったでしょう。
そんな参加は参加とは言いません。
この感覚、ダンガンロンパで感じたものに近いかも・・・
上感想で
”過去作に引きずられないよう自戒の念を”と書きましたが、
「結局引きずられっぱなしじゃん!」
と、お笑い下さいませ。{/netabare}