caju さんの感想・評価
3.8
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
真賀田四季ちゃんの憂鬱
原作を10代の頃に読みました。
当時本格ミステリ小説をあまり読んだことなかった自分にとって衝撃的で、本格ミステリにはまる一因となりました。
思えば、内容は本格っぽいけどキャラ立ちなんかはライトノベルっぽさがありアニメ向けかもしれないですね。
と、いうわけで原作から入ったレビューになりますのでご注意ください。
◆内容
このアニメは作者の森博嗣氏デビュー作「すべてがFになる」と、
この「すべF」を含むS&Mシリーズ(全10巻)刊行後に書いた「四季」シリーズ(真賀田四季の過去編)を合わせて描かれています。
原作の「すべてがFになる」では真賀田四季博士のことを主人公目線で天才と描かれながらも本質的なところは軽く触れられていただけなので、このアニメの構成はとても分かりやすく、また見せ方としてもよかったと思います。
ミステリとして一番のキモであるトリックは人によっては物足りないかもしれないですね。
原作を当時読んだとき、私は感動しました。
{netabare}ただそのときはPC知識も進数も知らなかった。{/netabare}
そしてミステリ初心者だった事もあってより一層の驚愕だったのかも、とも思います。
最近では似たようなトリックもありますし、何よりアニメでトリックを明かすということを重要視していない気もします。かなり軽く流してましたので。
◆キャラクター
犀川先生のポケっぷりは思いのほかツボでした。意味なしジョークもまぁありじゃないでしょうか。Tシャツのセンス可愛すぎる。
気になったのはメガネかけてた点。自分の中ではメガネの印象なかったんだけど原作ではどうだっけかな…?
萌絵ちゃんのキャラデザは最初なれなかったです。ショートのイメージを持っていなかったので。こういうところが原作から入ると違和感でちゃいますね。
でも表情がコロコロ変わるところ大好きです。
四季博士はアニメ化によって人間らしさが少しだけ垣間見れた気がします。
天才真賀田四季という人物が何を考え、何を想い行動を起こしたかなんてことは全く分からないし、特に理解しなくてもいいように思います。
フレーバー的に存在し、心地よい会話を綴ってくれる四季博士。
少ししか出てこないのに存在感ハンパないですね。
◆最後に
小説原作のこの作品。漫画化、ゲーム化、ドラマ化、そしてアニメ化と数多くのメディアミックスをしてきました。
原作を除けばアニメ化が一番面白かったですね。
また原作読もうかな~。