なる@c さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
キャラの置きどころ (追記 3/16)
個人的には『境界の彼方』以降初の京都アニメーション作品視聴。
理由は出演声優の好み。
なので、京アニ恒例ネタ、あるあるネタなどはあまりわからない。
その上での評価をさせてもらう。
二話までのレビュー
{netabare}舞「戦うのはあたし、封印するのは玲奈ちゃん。あれ、あんたいらなくない?」{/netabare}
主人公の晴彦はファントムを絵に描くことで封印し、召喚して戦うこともできる。
しかし、編入生である玲奈もまた、敵を吸い込んで食べることができる。
晴彦が絵を描くには当然のことながら時間がかかり、 {netabare}(一話冒頭では絵を描くことが時間のロスになり、ファントムの動きを止めるためとはいえ結果的に学校の備品を壊してしまう事態になった){/netabare}玲奈の能力が晴彦を食ってしまっていると思えなくもないが、そこに絡む要素として
・晴彦は召喚もできる
・玲奈はファントムの好き嫌いがあり、食べたくないものを食べたくない
というものがある。
それを鑑みると、主人公が後々使うかもしれない強力な能力を持つファントムを描かせ、それ以外の雑魚ファントムを玲奈に食ってもらう(好き嫌いの範囲内で)のが常套手段になるのだろうか?少し現実的過ぎる気もするが。
また、もう既にファントムという存在が発現している社会を舞台としていて、具体的な世界崩壊の危機もない以上、二話までではあまり緊張感がない。
主人公たちの明確な目的意識がわからず、現状では金稼ぎのためとしか思えない。結果、境界の彼方とかぶるところがある。
このような疑問点と懸念があるものの、まだ二話であり、これからわかる部分も沢山あると思うので、そこまで悪いこととは思っていない。これからの展開に注目したい。
※追記 2/22 7話まで視聴
このアニメの目的はなんなのだろう。
キャラ同士の関係性はある程度変わったものの、主人公達は未だに自分たちに振りかかる火の粉しか払わない。『BLEACH』で例えるなら、現世でルキアの力を借りた一護が友人周りの虚(ホロウ)退治をしているだけだ。いつルキアは捕らえられ、一護は尸魂界(ソウルソサエティ)に向かうのだろうか。いや、『BLEACH』であれば、ルキアの力が戻るまでという期限を設けることで平穏な生活の終わりをある程度演出できている。しかしこのアニメは、一話、二話の時点でわかる何かがない。
あら探しをしていると思われてしまうだろうか。しかし、一話の時点で
・主人公のチームがファントム討伐において最低の成績を残していること
・阿頼耶識社という元凶の存在
が明示されているので、チームごとの競争や、敵(まだそう決まったわけではないが)の本拠地への乗り込みがあると思っていた。しかし七話の時点でここまで先が見えないとどうにも視聴のモチベーションが下がる。
調べてみると、原作小説はまだ三巻までしかでていない。そして、まだ一巻の途中までしか進んでいないという。なるほど。筆者はすこし期待し過ぎるきらいがある。おそらく後半でボスを出し、一クールを使って一巻を消化しようとしているのだろう。熊枕久瑠美とルルはアニメオリジナルキャラらしく、物語に直接関わることはないと思われる。何も考えずに見られるので途中で切りはしない。しかし、放映当初と比べて期待感が薄れたことはたしかだ。晴彦と玲奈の能力が被っていることについては、ファントムは力づくでは討伐できないということでファントムの行動の経緯を追って理解することも多くなり、以前より戦闘も少なくなった。玲奈に治癒能力も加わり、無理矢理ではあるがすみ分けができたようだ。正直、無理矢理でもあるが。
今回の追記に伴い
物語 2.5→2
キャラ 2.5→2
総合 2.9→2.7 になりました
※追記 3/16 10話まで視聴
ルルが巨大化して、晴彦と同じくらいの背丈になる話。
主要キャラの声優が即興のゲームをする『ファントムワールド 宣伝対策室』において、ルル役の田所あずささんが「泉玲奈みたいに晴彦を投げたい」というコメントをし、ルルが巨大化する話を作ってくださいという流れになっていた。
もし、この10話が宣伝対策室での話の流れから制作されたものだとしたら、物語の評価を★1にするつもりだ。1/19に公開された動画での発言が3/10放映の10話に影響を与えられるかはわからないが。もしくは、こういう回があるということを知らされてああいう話のくだりに持っていったのか。だとしたら嬉しいのだが。
ここまでの下衆の勘繰りをしてしまっては、アニメを楽しむという言葉からは程遠い。ファントムワールドについてのレビューはこの追記をもって編集を中止する。