なすB さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ただひたすら壮大なヒューマンドラマ
原作を随分前に読んでいたのですが
あれ?こんな話だっけ?って思ったらやっぱりかなり改変されてるんですね。
というか、原作4巻て、そんなに短かったら改変しないと放送できないですよね。
宇宙ゴミ、デブリ回収船で働くクルーのお話なんですけど
ああ、本当にこんな未来が来そうだなぁなんてやたらとリアルに感じられます。
人間は、宇宙にまで進出するようになっても
根っこの腐った部分は変わらないし、根っこの一番純粋な部分も変わらない。
両極端な人間の醜美がよく描かれています。
舞台は壮大な宇宙空間ですが
物語はヒューマンドラマです。
貧困、テロ、国境問題、恋愛…
大きな問題の中にいても、結局個人の感情ありきで世界は動いているなーと実感させられます。
原作と違って、序盤からタナベが登場していたり
三角関係がとにかく強調されていたり
恋愛モノとしての色が大分強くなっていました。
見てるとなんかソワソワする…ピュアで汚れがない感じは好みが分かれるかも…。
個人的に、あそこまで恋愛の描写強くする必要あったのかな?って気はします。
タナベが一人相撲しているような描写が多くてやきもきしました。
原作のゆったりとした日常劇とは打って変わって
大分物語の起承転結がはっきりしていました。
初見で原作を知らないで観る分にはこちらの方がわかりやすいかもしれないですね。
終わり方も綺麗で、まあでもちょっと綺麗にまとめすぎな気はしました。