「十二国記(TVアニメ動画)」

総合得点
88.2
感想・評価
1684
棚に入れた
9123
ランキング
124
★★★★☆ 4.0 (1684)
物語
4.3
作画
3.7
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
4.0

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ネタバレ

ふりーだむ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

あまりに壮大な物語だけに、、、序盤を乗り越えれば、この作品の面白さがわかります^^

~原作未読です。ご了承ください。~

中嶋陽子は他人の目を気にする優等生タイプの高校生。周りの目が気になりすぎて自分の気持ちが素直に言えない、そんな気持ちの日常。そんなある日、突如現れた一人の男。男は一方的に「契約」を迫る。その最中、見たこともない化け物が陽子に襲いかかる。男は化物を退治し、陽子と二人の友人を異界へ引き連れていく。そして、見知らぬ異界で陽子たちの果てしなき旅が始まる。

長く壮大な作品。登場人物も多く、読み方も特殊だったりする。人の名前や、固有名詞がある程度分かるまでは結構きつくて、7話で一度断念しました^^;色々聞いて視聴再開後は一気にハマりました。楽俊、尚隆、六太が出て来たあたりから俄然面白くなってきましたね。その後は、相変わらず名前と固有名詞に苦しみながらもストーリーに引き込まれました。

~月の影 影の海
陽子たちが異界に来て景王になる決心をするまでの物語。
序盤はとにかく混乱するし、ハッキリしない陽子にもイライラ、登場人物の本性にイライラ、なかなか進まない話に一度断念。
楽俊、尚隆、六太と出会い、王へなることに目覚め、決心してからが一気に面白くなりました。
蓬莱(日本)で領地や慕う民衆を戦乱で失った尚隆や同じく戦乱ですべてを失い、戦乱を厭うあまりその権力の象徴である王の擁立を拒む六太。ともに民のために王を選び、再び国を失わぬために王になった尚隆。ともに戦乱の悲しさを抱える二人。この二人が後々も陽子や、物語を支えていくことになる。

~風の海 迷宮の岸
蓬山の住む女仙・蓉可より語られる戴国の麒麟、泰麒の物語。
蝕に巻き込まれ蓬莱(日本)に流された泰果、人間として育ち、不遇の扱いを受け、雪の中、庭に立たされていたところを延麒が見つけ、蓬山に戻された泰麒。しかし恵まれた日々の中、麒麟としての役割に迷い、本当に自分が麒麟であるかどうかを悩む。
幼いまま転変や天啓について悩み、嘆く泰麒。景麒の助けや李斎、驍宗との出会い、。最後に告げられる行方不明になった二人と戴国の行方が気になります。

~風の万里 黎明の空
自分の生き方に悩む3人の同じ年ごろの娘の物語。
原作を読んでいないのですが、現状(45話)まで見る限り、ここ(39話まで)がメインストーリーになっているように思います。
己の不遇から周りを憎み、同じ海客の王・陽子への親近感を感じる鈴。だが、清秀の死により、昇紘を憎み、それを許す王をも憎む。後の陽子との出会いにより、己の未熟さに気付く。それでも、歪んでいようと彼女の意志の強さは凄いですね。
父である王の元、何も知らされずに育てられた祥瓊。月渓の謀反を憎み、同じ年頃で自分の失った物をすべて持つ陽子を妬む。
天国から地獄へ落とされ、陽子の王位を簒奪まで考える彼女。でも楽俊との出会いで、今までの自分の無知を恥じ、自分のできることをしようとした祥瓊。後に、罪に対する罰を受けようとする姿に彼女の本当の姿を見た気がします。
そして陽子。章の初めは何もできない宦官の言いなりの自分を責める。それでも自分の意思で国の現状を把握しようと市井に紛れ学ぶ姿勢。物語の初めの陽子からまさに成長した姿ではないでしょうか。結論的に、陽子自身の力(人間的魅力やその行動力)で多くの人をまとめ、真実を明らかにした。それこそが陽子の真の王としての「力」なのではないか。
最後まで友を思い死んでいった浅野の笑顔と、景麒にまたがり禁軍の前に現れた景王の姿に感動でした。

~風の万里 黎明の空
延王・尚隆と「もう一人の俺」斡由との物語
呀峰・昇紘の処遇に悩む陽子に尚隆が自身の経験を伝えている。
尚隆も斡由も変わらないのだと。麒麟に選ばれ王になった尚隆と、民のために自身で道を切り開いた斡由。ただ斡由は結果を求めるあまり行動と目標を間違ってしまった。二人とも民を思う気持ちは一緒なのだと。だから尚隆は斡由を「もう一人の自分」と称する。
六太は妖魔に育てられた更夜をただ救いたかった。それだけだと思う。更夜の「自分の居場所を与えてくれた」斡由への思いも、六太以外に心を許した人間だからこその忠誠。先に尚隆と出会っていれば、と思ってならない。尚隆もすべてを受け止め「妖魔も一緒に暮らせる世の中をつくる」と告げる。尚隆と六太ならそれができる。そう信じたい。

~~~
終わり方が中途半端なので、ちょっと調べたら、原作未完のために続きをつくってないとのこと。現状どうなのかはわからないが、続きをつくってもらいたい。なぜなら残された謎が多すぎる。この世界の続きも見たい。なら原作読めばいいんだけどね。
この後慶国はどうなっていくのか、戴国の泰麒、驍宗の行方、そのほかの国の事。知りたいことが多すぎる!
。。。やはり原作読むしかないのか。。。
中途半端に終わりながらも、39話まで見た満足感、40話以降の今後の成り行きへの期待感。物語が壮大なだけに、続きが気になる。それぐらい面白い作品でした。後々、また最初から「しっかり」見直したいと思います。

ここまでお読みいただきありがとう、そしてお疲れさまです。長い作品だけに、また長くなってしまいました^^;

~~~しかし、序盤はキツイ。屍鬼の原作もそうだが、前置きが長すぎる。小野不由美さんの特色でしょうか?他の作品は知りませんが。。。^^;

投稿 : 2012/01/17
閲覧 : 363
サンキュー:

8

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