にゃっき♪ さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
Hotter than July
気合いとドリルだけで突き進む、熱い決め台詞が特徴のロボットアニメ。
この作品のロボットは顔がついている搭乗型の「ガンメン」で、グレンラガンとは主人公シモンの専用機のラガンと、その兄貴分のカミナの専用ガンメンのグレンが合体したロボットの名前です。地上はガンメンを使う獣人が支配しているため、人類は地下世界で穴を掘り生活していましたが、シモンがラガンを掘り出したのをきっかけに、カミナをリーダーとするグレン団は地上に出て獣人と戦う冒険が始まります。
メインキャラが好きになれれば小さなお友達でも楽しめる作品だと思いますが、私には厳しかったです。
四部構成ですが、第一部の立志編ではカミナが合体のスタイルにこだわり仲間を危険に晒す展開で一度視聴を挫折しました。カミナを失ったシモンの成長の過程を描き、地上の支配権を取り戻した第二部の風雲編は、個人的にいちばん楽しめたように思いますが、作中で七年後を描いた第三部以降は、グレン団が政府の中核で好き勝手やってる時点で興醒めでした。総司令になったシモンは、無能な仲間をなあなあで済ませるばかりか、自分がしっかりしなければいけない時に、婚約者のニアを探しまわっているようでは、拘束され投獄されるのも仕方がないように思えました。女性キャラのヨーコやニアの言動や扱いも好きになれず、話が大きくなるばかりか、特攻を美化したりするので、ずっとイライラしながら視聴していました。獣人のヴィラルがいなかったら完走は出来なかったと思います。
熱血アニメというより、暑苦しく感じましたが、ここまで徹底した作品は貴重品なのかもしれません。作品世界を理解するだけでも苦労する、理屈だらけの小難しい作品ばかり多いなかで、気合ですべて吹き飛ばす爽快な作品で、最初だけでも視聴してみるだけの価値はあると思われます。