退会済のユーザー さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
脱獄のチャンスは一度
今から40年前、このアニメはそれまで子供向けだったTVアニメ業界に大人向けのアニメを作ろうという計画で作られたアニメです。
時計、銃、車などは実際に存在する物をモデルにし、その時代にしてはかなりリアルに再現した描写になっています。
ですが、当時この作品はまったく流行らず、低視聴率の理由は大人向けの作品だからと言う結果に至り、演出を子供向けにする方針になり前半と後半に演出のばらつきが生じました。
前半の演出を大隅さんが制作に参加している間は大人向けの作品に、後半の宮崎さんが制作に参加した作品はキャッチーな子供向けの作品になっていると言っていいと思います。
俺は大隅さんの渋い演出の原作に近い方が好きなんですが、後半は後半で面白いと思います。
俺が特に好きな物語は
3話 「脱獄のチャンスは一度」 演出:大隅正秋
この作品はルパン本人とその取り巻きの人々の関係性が良くわかり、なにより終わり方が渋すぎます。
ネタバレですが↓
↓
捕まってしまったルパンを心配する不二子、何もしない次元、心の底では脱獄してほしい銭形、五ヱ門はまだいません。
最後のオチは、1年間待ったあげく財宝の隠し場所を爆破され爆散した財宝を見て次元とルパンが二人で腹抱えて笑って終わるという物語。
真の絆とはこの言うのだろうか?と考えてしまいます。
とにかく素晴らしい、渋すぎる。
オチがそんなもんかと思った人がいるかと思います、そう言う方にこそ是非見てもらいたい!
二人の描写、セリフ回しを見てもらえれば納得していただけるとおもえます。
次に気に入っているのは
9話 「殺し屋はブルースを歌う」 演出:大隅正秋
これは不二子の愛と哀愁の物語とだけ言っておきます。
最近のルパン三世は偽善の泥棒みたいな感じでやっていますが、1stのルパン三世は真に泥棒といったところでしょうか?
大泥棒ルパン三世の神髄
このルパン三世シリーズは俺が知っている物の中で一番面白いアニメだと思います。
全23話で打ち切り。
再放送にて人気に火が付き、2期が制作が決定したらしいです。