「ログ・ホライズン 第2シリーズ(TVアニメ動画)」

総合得点
72.0
感想・評価
981
棚に入れた
5733
ランキング
1228
★★★★☆ 3.7 (981)
物語
3.8
作画
3.5
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.8

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

より群像劇に

 原作は未読。
 展開としてはエルダー・テイルの大災害の真相が少しずつ明らかになり、1期に見られた
ファンタジー色よりSF寄りになってきた印象。

 1期は多くのキャラを登場させる群像劇的印象を残しながらも、基本的には主人公である
シロエを中心とした展開であったのに対して、本作は回により様々なキャラを中心に据えた
ため、より群像劇的色合いが強くなってきた。
 前半のシロエとアカツキの別行動は、それぞれシロエ、ウィリアム・マサチューセッツ、
デミクァスのドラマと、アカツキとアキバのヒロインズ達のドラマといった具合で、中盤の
ログ・ホライズンの若手メンバーによるクエスト、更にカナミ回、アイザックとイセルス・
エルアルド・コーウェン回ありといったところ。
 更にアキバの敵対勢力になり得そうなミナミのPlant hwyadenも単なる敵役ではない
描かれ方になっている。
 ドラマとしてはより複雑に、より深くといった感じだが、基本軸が弱くなった分散漫になった
印象もある。
 ただ、いずれも独立したエピソードでありながら、ストーリーの主軸である大災害の謎や
Plant hwyadenの暗躍にリンクしているものが多く、この辺は構成の上手さを感じさせる。

 このそれぞれのドラマで感じられたのがキャラの成長。
 中盤の若手メンバーのクエストはもろ成長のための旅といったものだが、前半のシロエと
アカツキも一度目の失敗を経ての成長が感じられた。この二人はいずれも自分一人で解決しよう
としての失敗だったのが興味深い。
 この二人に限らず、現実世界では他者に対してオープンになるのが苦手だった人が多かった
ようで、そんな一人であるウィリアムのゲーマーとしての思いを吐き出す長い一人語りの
シーンは中村 悠一氏の演技もあって、なかなか見応えあり。

 映像的にはパルムの深き場所の攻略、アキバでのネルレス討伐戦、呼び声の砦の攻略などの
レイドが印象的で、特にシロエの全力管制戦闘は、他作品に多く見られる主人公が最前線に
立って戦うスタイルとは真逆の魅力を感じさせる。
 このシロエだが、レイドなどの戦術的部分とエルダー・テイル全体を考えた戦略的部分の
両方に頭脳の冴えを見せるのが凄い。

 1期で多くのキャラが登場したが、本作も更に新キャラが数多く登場。いちいちあげていくと
きりがないが、個人的にはてとらが印象的。ストーリー的にはあまり必然性はなさそうだが、
この手の自由奔放キャラは好きなので。。。

 展開的にはまだまだこれからといった印象で、先が楽しみ。

投稿 : 2016/01/11
閲覧 : 248
サンキュー:

8

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