EGA2:50 さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:今観てる
ファンタジー版の『中学生日記』的な茶番
◆ストーリー
「目覚めよ」という声を受けて目を覚ましたハルヒロは、自分がどこともしれない闇の中にいること、そして名前以外の何も思い出せないことに気付く。同じ境遇の12人が揃って外に出ると、そこは赤い月が照らす地「グリムガル」であった。
途方に暮れるハルヒロたちだったが、そこに現れた案内人に誘われた「義勇兵団レッドムーン」の事務所で、人類が魔物と戦っていることを知らされる。そして、この世界で生きていくために義勇兵となってその戦いに身を投じるか、街で細々と生きるかの選択を迫られた。
決断できないハルヒロを尻目にいち早く動いたレンジは、見込みのありそうなメンバーを誘ってパーティを組み、結果としてハルヒロたちは残された者同士でパーティを組むことになってしまった。
各々が義勇兵としての職業に就き基本スキルを習得し、何とか体裁を整えたハルヒロ達はグリムガルの大地での冒険へと旅立ったが、そこに待っていたのは過酷な現実だった――。(wiki)
◆レビュー
第1話{netabare}
・物語/キャラ
題材はネトゲ異世界召喚型のアニメであるが、最近流行の俺TUEEEE作品に逆行したかのようなテーマ。主人公たちのパーティーがゴブリン1匹にも悪戦苦闘するくらい弱い。
敢えて泥臭くする目の付け所は嫌いではないが、その結果、ストーリーの爽快感を犠牲にしてしまった感がある。今後の展開で敵に打ち勝っていくカタルシスをどう描くか?という点のみに期待するしかなくなってしまった。
キャラに関しても、当然皆弱いので、頼りないか性格に問題ありの人物しかおらず、あまり好感は持てない。パーティー内の会話は中学生のじゃれあいにしか見えなかった。
・声優
落合福嗣がまさかのキャスティング。まあ、演技は微妙だがキャラには合ってる気がするので違和感は少ない。
・作画
サガフロ2を彷彿とする背景が特徴的。
・総括
テーマ的にマイナスからのスタートとならざるを得ないので、どのように爽快感を生み出すかがカギとなりそう。しばらくは見守って判断したい。 {/netabare}
第2話{netabare}
・総括
ゴブリンが中ボスくらいに見える。
あとは、進行がのんびりしてる。このペースが続くのか……あと、この作品の方向性を知ってしまったから素直に期待出来ない……
{/netabare}
第3話{netabare}
・総括
ひたすらファンタジー版『中学生日記』みたいな茶番を見せられてる感じ。
※注 NHKEテレで昔放映されてた中学生を主人公としたドラマ番組。
キャラの言動は諸々リアルではあるんだけど、中学生の集まりみたいな主人公パーティーの日常をひたすら見せられても……という感じ。3話まで見た限り、登場人物も申し訳程度のキャラ付けの上で、良くも悪くもリアルな会話や反応しかしないので、話を面白く膨らませようがないキャラばかり、という印象。
リアルを見せたいなら、パーティーの内輪で話を完結するのではなく、大人のキャラと関わりを持たせたり、ファンタジー世界の世相に絡めて話を進めたりしたほうが、面白いような。
バトルの描写も、リアルに中学生同士の喧嘩を見ているよう。リアルなのは評価できる。でも一般的に、素人のgdgdな喧嘩よりK-1とかPRIDEとかの格闘技を見たほうが面白いでしょ?と思ってしまう。
また、リアルを追及しすぎると、重箱をつつくように設定の裏を考える隙を与えてしまうという弊害もある。そもそも、なぜ彼らには冒険者稼業という選択肢しかないの?という疑問が浮かんでくる。「この素晴らしき世界~」みたいに土方仕事などの職業すらないのかと。
また、主人公たちも生活するだけで精いっぱいという状況なので、特に目的も見えてこない。魔王を倒すとかそういう流れは作風として期待できないからいいとしても、本筋に何か目標が欲しいところ。
リアルを突き詰めた上で、一番面白くない部分をピックアップして物語にしてしまったのが勿体ない作品。
創作はリアルにすりゃいいってもんではない、という典型例。
{/netabare}
第4~5話{netabare}
・総括
マナトがOUTでメリイがIN。
4話のマナトが死んでからの演出は過剰だったような気がした。さあお前ら泣けよみたいに歌が流れる。
5話のメリイがINして以降の人間関係のこじれ方の描写は上手く、評価はできるが、それが面白いと言われれば何か違う。和解の方向になっても安っぽく感じてしまうし、これ以上険悪になってもgdgdするだけ。何を期待すればいいの?状態。{/netabare}