しもん さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:今観てる
それは一つの問題提起
わからないことが多過ぎる。
こんなんでよくここまで生きてこられたなと思えるほど、僕は真実を知らない。
むかしから僕は、「本当に?」という問いに「本当です。」と答えると、妙な罪悪感が残ってしまう。人を騙したときのような、モヤモヤというかチクチクというか、とにかくイヤな気分になる。
「真実を知る人間はひとりだっていないんじゃないか。」そんな諦めのような、言い訳のようなことを思って、ごまかす。
もし、ひとりの人が何ひとつわからぬまま生きて、死ぬとすれば、
当然、彼にとっては、そこにあるもの全てが無意味なはずだ。
わからぬとはそういうことだ。
「私は人間である」
この前提こそが、あらゆる思考の根源である。そしてこれが全てに意味を与えている。
人は、私は人間だ、人間とはこういうものだと決めて、ようやく周囲のものに意味のようなものを見ることができる。そうやって物事をわかっている。
私とはなんなのか?
つまるところ、これがわからねば何もかもわからぬのだ。
そして、僕はこの問いに完全な答えを用意できないでいる。真実を知らない。
やはり何もわからない。
人生は無意味なままである。
そんなはず、ない
こんなので終われるか
絶対に
僕は誰だ?