ぱるうらら さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
内容云々よりも
結論から言って、今回の『傷物語(熱血編)』はお世辞にも面白いとは思えなかった。
だって話が全然進んでいないんだもの。
燃えたり、血まみれだったり、ショッキングな場面は有ったものの、正直、委員長のパンチラと幼女とおっさんの登場しか見所がない。
シャフト特有の前衛的な演出劇を長々見させられていた感じ。
ちょっと拍子抜け。
OP映像からして奇抜で、初っ端から不安を抱いてはいたが…、まさにその通りになった。
映画化よりも通常放送の方が良かったのではと、現時点では思っている。
臨場感や迫力など、劇場ならではの良さがあるのも勿論分かっている。
濃密な1冊の本を1本の映画にするには尺が足りない事も分かる。
けれども、こんな中途半端な形で2シーズンも待たされると思うと、流石に気持ちが萎えてしまう。
2時間43分というアニメ映画としては驚異的な上映時間を誇った『涼宮ハルヒの消失』の様に、1本にまとめられていた方が、1つの作品として楽しむことが出来たと思う。
1つの作品としてもっと高く評価をすることが出来たと思う。
この数部に分けて上映する構図は考え直す必要があるのではないか。
と少々愚痴を吐かせてもらいました。
この3部構成が今さらどうにかなるものではないので、諦めるしかありませんね。
この作品が面白いことは、そして、これから面白くなることは多くの原作読者の声で存じています。
16年夏の『熱血篇』、未だ公開日未定の『冷血篇』。
これらが素晴らしい出来になることを願います。