ダレイオス さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 2.5
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
仲間っていいなって思っちゃう。
1話見てみると意外に良く出来ているなの印象ですね。
近未来の世界でいじめられている中学生の少年の物語
いじめっ子は、隠れて巧妙にいじめを重ね
それに耐える少年ハルユキからは
いじめられている少年にありがちなどうしようもない
心の叫びが聞こえてきくるので、主人公であるハルユキに感情移入はしやすかった。
いじめっ子を学校の先生に言いつけることも
仕返しが怖いから出来ないとかリアリティーに満ちた生々しさは
原作がライトノベル原作とは思えないぐらい優れていた。
いじめられているがゆえ、1人になりたから他人に辛く当たったり劣等感に満ちていてはいるけど
その自分の駄目さには気付いていて、何とかしたい気持ちは彼は持っているし
気持ちも態度に出ているのでわかりやすく
意外に普通の感情の持ち主だと思います。
個人的には駄目な人間が駄目な人間だと自覚せずに過ごされるのは
あまり好きではないし無感情なのも好きではないので
彼の人間らしい感情は個人的には好きですね。
ただハルユキは普通の女の子であるチユリの体重の3倍はあるそうで
デフォルメではなく見た目通りの巨漢なので
主人公になりきって見るタイプの人には向かないかもしませんね。
自分は見た目は気にしないので問題はないですが
そんなハルユキに先輩の女の子、自称「黒雪姫」が救いの手を
差し出す所から物語は始まる。
しかも彼女は最初からハルユキのことがかなり好きそうで
美人の先輩がハルユキを好きになれるかは
真剣に考えれば確かになさそうですが
個人的には納得出来る部分もあるんですよね。
ゲームが上手くて自分がやっている仮想ゲーム「ブレイン・バースト」で使えそうだからなんですが
ゲームが上手いから興味を持つて、今の時代らしくてそれでいいと思うんですよね。
趣味が合いそうだとか意外に普通だと思いました。
それで仲良くなるて個人的には抵抗はなかった。
それにいじめられている人を助けるのは普通の行動ではないでしょうか
それが人間だとは思うので、これも普通だとは思いました。
ブレイン・バーストについてもみんな脳を1000倍に加速して普通の人の1000倍の体感
速度をえられる特典ためにやっていること自体も
原作者どんだけネトゲにはまって時間が恋しい思いをしていたのかと
勝手に推測したりしてしまうくらい。その特典の魅力は説得力はありましたし
時間は大切なので1秒が1000秒になるのであれば
そのゲームに夢中になるのも説得力はありました。
ストーリーはブレイン・バーストをプレイする人達による
様々な思いが巡る展開だったかな正直あらゆる意味で中二でしたね。
あらゆる必殺技の用語から、負けたら○○を失うとか、これが俺の罪とか
ゲームのトレーニング風景とか黒雪姫がゲーム内でおかれている状況とか中二要素満載で
それらが、駄目な人には無理でしょう。
大事な決め台詞やシチュエーションも中二なので今見ると清々しいほど中二です。
しかし、その分若い人には向くし独特な中二ワールドは魅力的に
みえるのではないでしょうか
中身自体は、かなりまじめな友情ものだし実はストーリー展開は丁寧だったと思います。
中二アニメなのに、なんでこんなにまじめに話しているのかと思うくらいでしたね。
設定は複雑ですがゲーム内のレベルアップの仕方や概念や仕組みもストーリー上で描写出来ていたし
専門用語自体も多いのですがストーリー上で説明出来ていました。
なんで取り残されずに楽しくみれる作りにはなっていたと思います。
みんなで協力してプレイする感じ出ていたし段々仲間が増えていく過程も丁寧だった。
出てくる男キャラは卑屈や性格が曲がったキャラが多かった。
それがハルユキの前に立ちはばかるので一筋縄ではいかない相手だったですね。
ハルユキ自体も卑屈なので、辛いものはありますが
お互いの主張は最もだし、立ちはばかる相手だって単なる敵や悪ではなく
キチンとした目的を持っているので憎らしい相手でしたが倒しがいがあり
主人公が対峙する相手としては申し分はなかった。
ハルユキも1人ではなくて
時よりハルユキの幼馴染であるチユリ落ち込んだハルユキを励まして元気付ける所が
あり優しさを感じるストーリーだったのも良かったです。
黒雪姫は変にベタベタした所がなくて
おじさん臭い台詞が多かったし女の子ぽくない
キャラは立ってました。数々の中二エピソードはゲームやりまくって
やんちゃな感じが出ていた所は本物の中二ぽくて好きでした。
そして今の所自分が中二と気付いてない所はマルですね。
自分が中二かもと考えたらその時点で多分中二ではないと思うので
中二をまっとうした所は良かった。
ハルユキとの関係も恋人ではあるけど
時には仲間だったり、師匠だったり関係は単なる恋人だけは無く
真の意味で心の支えになっているシーンがあったり
個人的にはこの関係はかなり好きでした。
ハルユキの男の親友であるタクムとも黒雪姫は良き友人関係を気付いていたし
中二なわりに各キャラとの関係は良好だったのも印象的でした。
後半はハルユキがいじめられっ子だった設定が生かされる展開があるので
展開としては良かったと思うのですけどね。
最初出てきた設定て途中でいい加減になりがちだけど
2クール全般で活かしたのは評価出来るのではないでしょうか
いじめられっ子なので途中でくじけて落ち込んだりもしたけど
成長イベントがあり、立ち直り誰かのために戦うという
熱い展開があるので、見応えはありました。
立ちはばかる敵にしても、ぽっと出とか何と戦っているのか
わからないとかではなくて、キッチリと存在感のある所は良かった。
気になる部分は原作がライトノベルなためか
ニコが仲間になるエピソードは見ず知らずの住居不法侵入者を
ちゃっかり居候させて、いきなりエロゲか?と思わせる
レベルまで一時物語のレベルが落ちた点かな
ここまで内容自体はまじめな作風だったのに急にビックリしました。
作画については、かなり綺麗でしたね。最初から最後まで高水準で安定していました。
キャラデザインも個人的には好みですね。
バトルも動いていたしスピード感もありました。
脇役のキャラの作画も安定していたし個人的には文句はないんですね。
声優さんについては、黒雪姫役の三澤さんなんですが滑舌が
かなり悪いし演技はずっと下手だなと思うケースばかりだったですね。
大事な場面で力強い感じがないので「え~」でした。
最初から最後までで多少は上手くなったかもしれませんが
最後まで悪い印象は拭えなかった。
他の声優さんは上手かったのですが、1人上手くないと
かなり気になるなと思いました。
個人的には声は合っていると思うし、好きなんだけど評価は別ということで
ラノベアニメ原作にしては中身のあるし、まじめな中二アニメと考えれば
かなり良かったと思うんですけどね。
キャラ同士の関係も単なるハーレムにはなっていなくて
純粋にいい関係だなと思える描写もあったし
キャラは最高に良かった。
中身はかなり評価出来ると思います。