EGA2:50 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:今観てる
何が売りの作品なのかをそろそろ見せてほしい
◆ストーリー
神奈川県、金沢百景。風光明媚なその地で学生生活を送る少年、
北条文太郎には、将来の夢がなかった。
やりたいことを見つけられない、そんな焦りを抱き始めていたある日、
彼はミステリアスな同級生の少女から、一緒にゲームを作らないかと持ちかけられる。
その提案に、初めて何かを成し遂げることができるかもしれないという予感を感じた文太郎。
そして、彼はついに一歩を踏み出した。
いざ往かん。この世の荒野に、仲間たちとともに――.(公式)
◆レビュー
第1話{netabare}
・物語
前評判では群像劇的なストーリーと聞いており、絵柄的には地味ではあったが、設定とセリフ回しと脚本には独特のセンスとブラックユーモアを感じた。
前半は主人公の文太郎とその同級生の紹介。
後半は、その文太郎を密かに陰から観察していた、ミステリアスな同級生砂雪からデートの誘いを受けるところから始まる。文太郎の一挙一動を審査するような砂雪の様子を訝しげに思いながらも、デートを過ごしたあとで、砂雪からデートに誘った真意を聞かされる。それは、主人公のコミュ力と脚本力を見込んで、共にギャルゲーを作ろうという誘いだった。
・キャラ
主人公の文太郎はコミュ力マックスでアニメとしては珍しい主人公で好感が持てる。進路は決まってないようだが、何をやっても大丈夫ではなかろうか。
主人公のメイン友人ポジの亜登夢と夕夏についてもいいキャラをしている。亜登夢は穏やかそうで裏がある感じが、夕夏も快活な性格が良い。ちなみに「掘るの?」と「後輩のビッチクイーン」にはクスリときた。
一方で、メインヒロイン?的な砂雪は常識人の中で異質なキャラだった。男子トイレに入ってきて壁ドンをする、文太郎を秋葉原に連れてゆき、ギャルゲーについて熱く語るなどクール系電波な感じが面白い。
・総括
絵柄的には地味ではあるが、脚本とキャラに光るものがある。暫定的に今期で1番期待できる作品。
(追記)
冴えカノとの比較があったため、冴えカノを視聴した。向こうも面白い作品であったが、よくも悪くもラブコメ展開&お色気&CV松岡劇場に頼り切ってる感じがある。こっちの作品は冴えカノほど露骨に媚びた感じはしないので、ギャルゲ制作というテーマを違う切り口で料理してくれることに期待したい。
{/netabare}
第2話{netabare}
・総括
早くも部員が全員揃った。サクサク具合はいいが、キャラの深堀りはこれからというところ?
文太郎がアキバ沼にハマっていく感じや亜登夢の屈折した女性観およびリア充滅べ思考の砂雪は面白かった。うぐいすとテルハは特徴つかめたけど、キャラとして面白くなるのかどうなのかという感じ。
{/netabare}
第3話{netabare}
・総括
部員同士の意識の差や、意見の対立はある意味リアルな感じがある。ただし、作者の思想や経験が悪い意味で見えてしまうので流れとして面白いかというと……。砂雪のプロデューサーの手腕が微妙に見えてくる(ギャルゲーの知識だけはあるけど他は……)のが残念であり、本来の役割が文太郎にすべて圧し掛かっている感が。ってかよっぽど彼のほうがプロデューサー業務してる気がする。
ギャルゲーを作るというテーマがある一方で、このアニメがエンタメとして、何が売りなのか、何を見せたいのかという部分が少々不安に思えてきた。人間ドラマ?恋愛模様?コメディ要素?イマイチ尖った部分がないので、何を重視しているのかが曖昧。
{/netabare}