CQxhN58542 さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
下ネタという概念が存在する愉快な世界
「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」は2つの解釈ができる。
1つはあらゆる下ネタが解放されている世界。つまり、聖俗の区別がなくなり、エロティシズムによる文化的基盤が崩壊したポストモダン的世界。もう1つは、あらゆる下ネタが禁止されているプレモダン的世界である。
私はタイトルを字義通りに解釈し、前者の世界を想定して視聴し始めたのだけれど、この作品は後者の世界である。前者ならば、高尚な哲学・思想系アニメになったと思うが、本作は低俗なギャクアニメであり、伏字を駆使した会話や細かい演出によって、息つく間もなく下ネタを堪能できる。
本作は子供(ガキ)向けアニメであり、大人にはお勧めできない。稚拙で低俗な表現を前にして、眉間に皺を寄せる大人の感性ではなく、無邪気に笑う子供(ガキ)の感性を持っていなければ鑑賞に堪えられないと思う。