STONE さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
イヴ・ブレンドが飲みたい
人間とアンドロイドが平等な関係を築けるかといったテーマ
が主題。ベースにあるのはアシモフの「ロボット工学の
三原則」。この三原則は自立型工業製品であるロボットに
対する制御システムであるが、工業製品であるロボット(この
作品においてはアンドロイド)自体が感情を持つようになると、
全てこの原作通りでうまくいくものではなく、ロボットに
とってジレンマや苦悩を生んでいくことになる。この作品は
その辺をうまいこと捉えているなという印象。
遠い将来、高度なアンドロイドが出現するようになると、
アンドロイドの人権が問題になってくるのではないかと
思わせるような作品。
作品の主な舞台となる、「イヴの時間」のほのぼのとした
雰囲気には本当に惹かれる。実際、見ていてコーヒーが
飲みたくなりました。
この店にいる時には開放感を得たようなアンドロイド達が、
店を出ると感情のないモノとしての行動を取るシーンが
描かれている。アンドロイドとしてはあくまで自身の制御
システムがそのようになっているだけのかもしれないが、自身
を押し殺して行動しているようで、見ていて痛々しい。
元々は6本の作品を再編集したもので、若干はしょられて
いるような部分があるが、それは仕方ないかな。