プリングル さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「なんだかわかんない熱さが胸を焦がす」
平成になってから何年も経ちますが、どこか昭和の匂いが漂う古くさいアニメが放送されていると聞き、数話遅れて視聴を始めた記憶があります。
評判通り絵は良い意味で古臭いのですが、それだけではなく舞台そのものが昭和の雰囲気で、『キルラキル』が持つ今日にはない独特の雰囲気に一気に引き込まれてしまいました。
しかし、そのような特徴的な雰囲気以上に引き込まれたのはアニメの「熱さ」でした。
後半のOPの歌詞にある、「なんだかわかんない熱さが胸を焦がす」という一節が正に『キルラキル』を言い表していると思います。
最終的には歌だけでなくキャラ達も「何だかよくわからない」と言ってしまう始末。
見ている私はそんな彼らによくわからないけど胸を焦がされてしまうんです。
それは「何とかして勝利を勝ち取りたい」という、単純明快な目的にひたすらに熱い信念を持って、甲子園球児のごとく、彼女彼らが戦い続けるからなのでしょう。
そんな訳分からないストーリーに加えて、キャラ達は魂を燃やすようにセリフを吐き続ける。音楽は異様に壮大で、盛り上げる。
とにかく見終わった後に泣きはらした後のような爽快感が訪れるこの作品は2010年代を代表するアニメに挙げられてもおかしくはありません。