disaruto さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
無色覚の世界
制作はSILVER LINK.で原作はライトノベルです。
ジャンルはバトルファンタジー・ラブコメです。
己の魂を魔剣へと具現化させて戦う伐刀者(ブレイザー)。
その養成学校へ通う主人公・黒鉄一輝は、魔力値が低すぎて留年し“落第騎士(ワーストワン)”と呼ばれていた。
新年度が始まる直前、入学予定で最強ランクのAランク騎士である、ステラ・ヴァーミリオン皇女と鉢合わせする。
剣と魔法の、学園ファンタジー作品。
今の主流ジャンルですね。
因みに私が本作に興味を持った理由。
それは{netabare}主人公とヒロインがずーっといちゃちゃすること{/netabare}を風のうわさで聞いたからですw
ストーリーは3部構成。
最終的に対戦する相手で分かれており、合間に日常回が入ったりします。
本作のみで話はまとまっているため、尻切れにはなっていませんからご安心を。
本作を語る上で欠かせないのは、演出レベルの高さでしょう。
制作陣が似ている所で「プリズマ☆イリヤ」も凄かったですが、進化していますねえ。
注目は4話、10話、12話(最終話)。
話を重ねるごとに、バトルシーンの凄みが増してきます。
ぬるぬる動くのは勿論のこと、本作独自の“色覚”の演出が冴える。
4話、10話は範囲攻撃を主とした魔法中心、12話は剣戟中心。
10話は魔法系バトルのお手本にした方がいいと思うほどの出来でした。
また、12話は“動かさなくても凄みを出せる”演出のお手本かと。
OPでも表現している、“色覚が無い”主人公の主観世界突入が何とも格好好い。
流れるOP、対戦相手との掛け合い、居合の構え、振り絞るような声優の演技。
語彙の少なさが恨めしくなるくらい、素晴らしいシーンでした。
でも、不満もある。
{netabare}主人公が生徒会長を切り伏せるシーンまで、しっかりと映してほしかったですね。
侍同士の一騎打ち、そこまで表現してこそ様式美が生まれるんじゃないかな。
あと、生徒会長の予想外の強キャラ感は異常だった。{/netabare}
それ以外の日常回などでも、崩壊と揶揄されるほどではなかったのも大きいですね。
水着回に力を入れ過ぎて、本筋がおろそかになることもなくw
本作はスタッフがやるべき点をしっかりやり、原作を愛していることが伝わってきます。
また追記として、ヒロイン・ステラの絶妙なチョロイン嫁力も魅力的w
加えて、主人公・一輝のキッチリしている点もステキ。
{netabare}えっちなことに積極的かつ献身的に支える嫁と、それに誠意をもって答える主人公。
主人公のように、ちゃんと一線を引ける男は格好良いと思いますよ。
でもって最終話でプロポーズするとか、イケメン力が爆発し過ぎて私も爆発しそうだったw{/netabare}
バトルジャンキーだらけも良い点だよねえ。
そこについては尺の関係で語りませんw
総括して、こういうバトル作品ならばまた見たいです。
ストーリーやキャラ造詣は割と雑でしたが、それを上回る面白さがあったと思います
ミキオさんのOPが素晴らしかったことも、併せてお伝えしますw