takoaki さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
[家族とは何か]この疑問に一つの解をくれた作品
[こんな人にオススメ!]
・感動したい人、泣きたい人。
・「家族愛」という題材が好きな人。
・家族内で(特に親子関係で)深い悩みがある人。
[ストーリー&感想]
「家族」って何だろう・・・。こういう疑問を持ったことはないでしょうか。この作品は、この疑問に対する一つの答え、道を記してくれていると思います。
前半の9話程は、前作CLANNADと同じく、身の回りの友達の問題を解決することがメインですが、これは前作に収めきれなかった登場人物の悩みを描きだした、と理解すればよいでしょう。
その次こそが、after storyの始まりです。この作品には、大きく3つの家族が出てきます。1つは主人公・岡崎朋也とその父親。次に、ヒロイン・古川渚とその両親。最後に、朋也と渚そして、その娘・潮。この3つの家族の話を通して、今作のメインテーマである[家族]について語っていきます。
私は主人公とその父親の間柄がまるで自分のものであるかのように見え、どのように問題を解決していくのか、ということに注目しつつ見ました。そして、長年の問題が解決するところは涙なしでは見れないものでした。もともと、涙もろくはあるのですが、この時のように嗚咽を漏らしながら号泣したことは小学校以来ないのではないかと思います。それほど、衝撃的で感動的で心にしみわたるものがありました。
この作品を見たからと言って、父との関係が変わることはありませんでした。しかし、少なくとも父のことを嫌っていた気持ちは薄れ、前向きに父との関係を考えられるようになり、感謝の気持ちも持てるようになりました。この作品を通し、自分なりの[家族とは何か]に対する考えがまとまったためだと思います。
こういった私の経験を踏まえると、この作品に対する評価は個人個人が自分の家族に対して持っているイメージによって変わってくるものなのではないかと思います。家族内で大きな問題がない人にとってはただちょっと感動できるアニメ。大きな問題、悩みがある人にとっては自分の事のように思えるアニメ。・・・こういった様に。
なので、私は家族内で悩みがある人に是非お勧めしたいアニメです。「現実とは違う」などと言って、否定的にならずに、前向きに自分の家族と見比べつつ見てみてはいかがでしょう。[家族]に対する新しい考えが持てるかもしれませんよ。
[その他の評価]
絵: 少々絵が特徴的なので人によっては受け付けられないかもしれません。万人受けしなさそうなところがちょっと残念。
音楽: 最高としか言いようがありません。このアニメを見てから2年以上たちますが、いまだに飽きることなくこのアニメのサウンドトラックを聞き続けています。他のアニメの曲は聞き飽きて今はあまり聞かないというのに・・・
[その他]
・個人アニメランキング不動の1位。
・一番好きなキャラは「宮沢 有紀寧」