蟹チャーハン さんの感想・評価
2.7
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
こんな街には住みたくない
円盤の売上が1000枚前後で1期が新規でリメイクされたりOVAが作られたりした珍しい作品です。それだけ根強いファンに支えられているんでしょう。ただ個人的にはちょっと納得できる物語ではありませんでした。
主人公となる町長や妖怪の相談所を営む男女2人が若く、その任を全うできていないのが見ていて痛い感じでした。見た目に青春真っ盛りの2人(妖怪だと年齢がよくわからないので)にしか責任を負わせられないなら、すでにこの街は終わっているってことでしょう。
結果、悪意をもつ妖怪を正すべき2人が、躊躇して加担し、街の破壊に手を貸してしまうという最悪の結果にうへぇーーーです。
結界が崩れ、力の暴走した妖怪による事故が頻発するのですが、それをヘラヘラ笑って見ている主人公にも虫唾が走りました。なんで俺が悪いの? て感じのセリフに、お前の責任だろうが!!!! と思わず声が出ましたから(笑)てか、他に適任者、候補者はいないんですかね。。。
2人に任せっきりの街の古老もいい加減に思えるし、なすがままで見ている土地神様もテキトーだし、それで町民緊急避難とか東京タワーに砲弾ぶちこむ結果になるし・・・
なにより気がついてしまうんです
悪役に仕立て上げられた妖怪の願う世界
それは人間と共存する街ではなく、
妖怪だけが暮らす街なんです。
それで何が悪いのかと。
そんな街がひとつくらいあってもいいじゃないかと。
その方がよほど利に適っているなと。
はい、これでこの物語の世界観が破綻してしまうんですね。
まぁ、、、唯一いえるのは、自分はこの街には住みたくないなぁ~ということでした。