ぺすぞー さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
総じて平凡、並の作品
他人の気持ちは中々見えないもの、それ以前に自分の本当の気持ちすら見えてなかったりするもの。
見えたとしても、それにきちんと向き合うことの難しさ。
そういう恋愛心情を描いた作品と思う。
恐らく多くの人が最後まで見れるレベル。
しかしストーリー、恋愛心情の描写などは意外と平凡で、特に凄いという点は無い。
茶番に見える部分がちらほらあるのは残念。※
ヒロインの性格がキチガイレベルにぶっ飛んでてリアリティに乏しい方向性だが、アニメだからアリだしそこは嗜好の問題だろう。
総じて平凡、並の作品。
評判が高いので、期待外れに感じる人も居るだろう。
あと肝心なところをぼかしてしまっているのがマイナスポイント。
{netabare}
竜児はどこでどうして大河が好きという気持ちに気付いたのか、もしくは大河を選ぶ決心をしたのか。
見返すと仄めかされてる部分はいくつかあるけど、明確なターニングポイントが無く分かりにくい。
この心情の変化はこの物語の一番大事なポイントの一つなのだから、誰の目にも明らかに強調して(劇的なくらいに)描くべきところ。
仄めかしで済ますべきでない。
だいたい現実には「俺って××のことが好きだったんだ…」って気付くなんて無いもの。
あ、この子に惚れた、好きになりそう、好きになるかも、それはある。けどまずすぐに自覚する。
好きなのに今までずっと気付いてなかった…っていうのは正直、共感しにくい。
だからそういう展開がダメとは言わないが(漫画アニメで良くあるパターンだし)、せめてきちんと描かないとストーリーの流れとして腑に落ちなくなる。
バレンタインのところで、あれ?なんかてきとーに予定調和ですか?という印象すらある。
大河→竜児の方はちゃんとあるのにね。
残念。
{/netabare}
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※ 何が茶番なの?と思う人も居そうなので追記。
細かいところ含めれば沢山あるんだけど…
{netabare}
大河→北村、竜児→実乃梨という恋が実るように互いに共同戦線をはろうと言いながら、竜児と大河があんなお構いなしにベタベタする流れ自体がもう茶番だと思う。
普通に誤解されるだろ、協力にならんだろ、ほんとにやる気あんのかと。
20話で大河が私なんてバカだったんだろう、とようやく気付くが変だ。
好きな子以外の異性とベタベタする(のを見られる)のはマズイなんて、殆ど本能レベルで思うから。
どこか気持ち悪いというかしっくりこない。
この作品は最後は竜児⇔大河なのが透けて見えてるだけに、とにかくそのためなんだなと漫画アニメ的ご都合主義感を感じてしまう。
とは言っても、この部分が無いと作品そのものが成立しない。
こうしたあたりを茶番と感じるかどうかまた茶番と思いつつも楽しめるか、そこでも評価が大きく分かれるのだろう。
{/netabare}