ふの人 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
思い出した、これがファフナーだ
ああなんだろう、もう一昔というかそういう時代を経てしまったのかと思うと
なんとも言えない感情がこみあがってきます。
ガンダムSEEDなどで平井久司デザインが世間を圧巻した2000年代前半、
あの時の1期からは比べ物にならない進化を遂げたなぁと実感しました。
特にロボットの動きというか戦闘面においては、発達したCG技術のおかげもあってか
とても動きのある見応え十分なものに仕上がっていたかと思います。
ただやはり元は10年前の作品であることから色々と陳腐化した印象も否めませんが、
戦闘シーン以外にも背景の描き込みやアングルの取り方など、
新しい技術をきちんと盛り込んでいてそういうところはとても新鮮味を感じました。
全体的に漂うあの絶望的な風潮と、そこに差し込む希望の光を見出そうとする人々。
重苦しく先の読めにくい展開は他作品のシリアスとは一線を介したものですし、
誰がいつ死んでもおかしくないというまさにファフナーらしい独特の世界観は
今作にもきちんと受け継がれていました。
分割2クールということで、連続2クールよりもインターバルがある分
間が空いてしまうような気もしますが、逆にダレることなく見れそうだと解釈して、
後半がどのような展開になっていくのかを楽しみにしたいと思います。