かしろん さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
ハーレムなのに羨ましく思えない
高校生夜知春亮に大きく重い荷物が届く。
黒い立方体で全面に不規則なラインが入っており、上を向いてる面の中央部には赤いレンズのようなものがある。
それを父から時々送られてくる曰く付きな物と判断した春亮は床下倉庫に放置することとした。
深夜、眠っていた春亮は台所から異音で目を覚ます。その正体を確かめるべくそこに行った春亮が目にしたのは、青い髪、紅い目、透き通るほど白い肌を持つ女の子の、一糸まとわぬ姿だった。
かじっていた煎餅を口から離し彼女は言う。
「呪うぞ!」
端的に言うとハーレムもの。バトルやちょっとのエッチやグロもあり。
物語:ハーレムものが溢れる世の中で、そのジャンルで個性を出そうとすると主人公や女の子の性格や出自ってことになるんだが、人を痛めつけるための道具が怨念を浴び続けて人の姿をとることが出来るように、ってまたぶっ飛んだ設定だこと。
その設定の通り、ただの明るい物語ではなく、その成り立ちに悩みそれを解消していくことが本筋となるんだが、全くもって誰にも感情移入出来ない。
また、ハーレムものは主人公の立場を羨ましいと思えたり嫉妬に近いものを感じたりさせてナンボだと思う(この辺はインフィニット・ストラトスがうまい)んだが、全くそう思えない。
横手美智子脚本ってことで最後まで見たが、全く見所が無かった・・・萌え、エロ、グロ、ギャグ、全てにおいて中途半端。
作画:演出もあるが、色々ドギツ過ぎる。戦闘シーンも眼を見張るほどの動きは無し。
グロを記号化する演出はスベリ気味。
人を痛めつけ殺め続けた道具が人の姿をとったという前提があるのだから、背筋が凍るような妖艶さを出して欲しい。
声優:また梶かっ!の主人公。可愛さと怖さの両面を出せる田村ゆかりの演技は良い。
音楽:1クールでOPEDを変えてくるとは思わなかった。劇中曲は特に印象に残らず。
キャラ:ツンデレロリ淑乳、世話焼きメガネ巨乳、真面目フレンドリー委員長とテンプレハーレム。感情移入出来ない時点でキャラに魅力は感じない。