おぬごん さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「ゆるゆり」のタイトルに相応しい3期
コミック百合姫を隔月誌から月刊誌にまで昇格させた「ゆるゆり」の3年ぶりの3期
スタッフ、制作会社を一新しての再スタートとなりました
1期、2期は太田雅彦&あおしまたかし×動画工房という鉄板の制作陣で、
冒頭の「あっかり~ん」やあかりの影薄いキャラ、千歳の鼻血ネタといったお約束ネタを用いながら、
時にはちなつの絵心ネタのように強烈なギャグも挟むメリハリのある内容となっていました
1期2期の放送当時はそれが正解だと思っており、3期でのスタッフ交代には不安がありました
しかしこの3期を見て、1期2期のお約束ネタや強烈なギャグによるメリハリは、この作品には余計だったのだと気付かされました
この作品の肝は、その名の通り「ゆるい百合」なんですよね
3期ではそのゆる~い日常感と、ほどよい百合成分、そして飽きさせない程度のギャグが絶妙なバランスで、
これまでで最も安定していて、安心してみていられる出来になっていたと思います
また各話のサブタイトルがゲーム作品のキャッチコピーのパロディになっていたり、
(11話の「どうあがいても土壺」まで自力で気付けず、ほとんどの元ネタもまとめサイトで見ましたがw)
次回予告がファミ通クロスレビューのパロディになっていたりと、
原作者のゲーム好きを反映したネタが仕込まれたりしていて、
全体的に作品愛も感じることができました
スタッフや制作会社の変更というとどちらかと言うとネガティブなイメージがありますが、
そうとは限らないことを教えてくれた見事な一作でした