oneandonly さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
雨と水面と緑が美しい作品
世界観:7
ストーリー:6
リアリティ:7
キャラクター:5
情感:6
合計:31
鮮烈なビジュアル表現と、観る者それぞれの心に染み入る物語表現で、国内外の若者に絶大な影響を与えてきた新海誠。そんな次世代のアニメーション監督が二〇一三年に新たなスタッフと送り出すのは、愛に至る以前の孤独 ——。 記号孤悲記号 の物語。現代の東京を舞台に初めて「恋の物語」を描く。
(公式HPより)
新海誠監督作品です。前回、秒速5センチメートルを視聴して引っ掛かるところがあったので他の作品も視聴することにしました。
また、47分と非常に短い作品です。前回の作品でも思いましたが、作画がとにかく美しく、今回は梅雨のシーズンがメインとなるため水の表現が多いのですが、それが素晴らしかったです。作画だけの配点があれば10点ですね。
{netabare}タカオがユキノ先生と新宿御苑で会い続けるシーンと、その付近に他に人気がないのは若干、リアリティ面で疑問を感じましたが、心情描写は相変わらず巧みで、ほとんど最後まで楽しく視聴できました。
「ほとんど」と書いたのは、クライマックスシーンでユキノ先生がタカオを追いかける場面。迷わず階段を駆け下りたので、私は、このマンションはエレベーターがないので5階建てなのだなと思ったのですが、その後のシーンで、明らかに8階以上はある構造なのです。そうしたら、タカオはエレベーターに乗って帰るでしょうし、ユキノ先生もそう思ってエレベーターを選ぶのが普通です。もし、階段越しの風景を使いたいのであれば、ユキノ先生にエレベーター前まで行かせ、エレベーターが動いていない(タカオはエレベーターを使っていない)ということを確認させる描写が必要ですし、最初から5階建ての5階という設定にすべきと思ってしまいました。
実はマンションのシーンの最初のほうに2~3秒エレベーターが点検中というシーンがあるのですが、初見時には気づきませんでした。{/netabare}
それでも、冒頭に書いたとおり作画の美しさは特筆ものですので、合計4点に届いていませんが、短いですし、視聴をおすすめできる作品です。
<2018.10.24若干修正>