v.e.b さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
時代を超えた人形達のバトルロワイヤル
ジャンルはファンタジー、アンティークドール、バトル。
あらすじは簡潔に説明すると引きこもりの主人公、桜田ジュンが
「ローゼンメイデン第5ドールの真紅」と名乗るアンティークドールと契約し
人形達の戦いに巻き込まれながら様々な出会いを通じて成長していく話。
最初は真紅の美しい姿や声、紅茶を飲む仕草などに見蕩れて
「こんか人形が実際にいたら素敵だなぁ」と思いました。
マナーに厳しく女王様気質で一見大人っぽく見える彼女にも
物語が進んでいくにつれ、案外子供っぽい一面が見えて
やっぱり見た目同様、年相応の女の子なんだなと思ったり
そんな彼女が姉妹達に親しまれている理由が分かり
真紅のカリスマ性や優しさを感じました。
他にも幼稚で我が儘だけどいつも太陽の様な笑顔で笑い
人一倍仲間を想っている雛苺や
清楚でお淑やかな容姿に似合わずかなりの毒舌
だけど泣き虫で臆病な一面がある翠星石など
個性豊かで作者から一人一人キャラクターへの愛を感じます。
その中でも一見寡黙で常識人見えて、時々ぶっ飛んだ行動に
走る蒼星石には危うさを感じて、どこか姉妹達に
コンプレックスを感じそれを一人で
悩み続けているのではないかと思っていました。
こんなこと思うのも変かもしれませんが水銀灯の
真紅嫌いには共感という訳ではありませんが
理解出来てしまうところがあります。
私個人も決して真紅が嫌いという訳ではありませんし
寧ろ好きですが、水銀灯は姉妹達やお父様からの愛情、
美しく気高い容姿や仕草、カリスマ性、恵まれた環境等
自分に持っていないものばかりを持っている真紅が
羨ましく思えたのではないかなと思います。
{netabare}完成させて貰えず、友達もおらず、誰からも愛されず
喜びも幸せも知らぬまま、お父様への思いも虚しく燃えて終わった
水銀灯はさぞ無念だったはずです。{/netabare}
最終話辺りでは{netabare}トラウマを解消?しジュンも人間として少し成長して
いつも同級生からコソコソ隠れて怯えていたいたジュンが
堂々とあるている姿を見て感動と同時に{/netabare}
「自分も頑張らなくては」と元気を貰いました。
人形達も愛らしく、感動出来る良アニメとなっているので
まだ未視聴の方は是非見てみて下さい。