matton さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
切ない気持でも、そこがいい!!
この作品は何といっても『切なさ』それと『感情』がとても大事に描かれていると思いました。
主人公ことツカサは、簡単に言ったらアンドロイド、それも寿命がたった3年という短い間だけのギフティアと呼ばれる『人達』を回収する仕事をしている。
本当の家族同然のギフティアを回収するということはその人たちの人生を終わらせてしますということ、回収する人たちにはそれぞれドラマがある。
回収対象者とギフティアの間に入りどうすれば一番いい形で別れを迎えることができるのか、そんなところもこの作品の見どころといえると思います。
そんなこんなで仕事に慣れてきたある日ツカサのパートナーであるアイラの寿命が残りわずかということを知りアイラとの思い出を作ろうとするツカサ、でもアイラはツカサのことを思いあえて思い出を作ろうとせず二人の距離は離れていきつらい、悲しい、そんな日々が続いていたとき二人の上司であるカヅキがアイラとパートナーを組み行った仕事がアイラの考えを変える大きな出来事となり、その仕事を通じて最後の時は大切な人といた方が幸せだと、ツカサと思い出を作る事がツカサのためになると、ツカサが思い出す自分との思い出は楽しい思い出であってほしいとアイラは思いツカサとの思い出を作るようになる。
最後のその時までツカサと過ごしたアイラは幸せのままツカサに回収もとい、見守られながらアイラとしての人生に幕を下ろす。
この作品の大方の説明はこんな感じです。
自分がこの作品を見て感じたことは、人生の時間が決まっているということはとても切ないことだなと思いました。残り時間をどう過ごすか、大切な人とどう過ごすか、かなり考えさせられる内容でした。この作品の主人公のようにそれを受け止めあえて思い出を作る姿勢はつらいと思います。でも、そうしないと前になんか進めない、そんな主人公はかっこよかったです。
ラストのシーンはかなり胸に来るところもあり、正直泣けました終わり方も決してハッピーエンドなんかじゃなく、思いあう二人は結ばれない・・・でも、この作品だけで言ったらこの終わり方が一番きれいでまとまっていると思いました。『切ない』という気持ちが心地よく感じたのは初めてです。