RFC さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
本家を喰ったスピンオフ
とある魔術の禁書目録の登場人物(ヒロイン?)の御坂美琴を主人公として描かれたスピンオフです。禁書と比べてバトル成分を少なめにして、登場人物一人一人を深掘りしています。中学生相応のおちゃらけた日常パートのほほえましい話と、禁書でも描かれている学園都市の暗部に足を突っ込んだ時のシリアスな話とがバランス良くちりばめられています。
なお超電磁砲(レールガン)は美琴の能力そのものではなく、電気を操る能力の応用の一つということですね。
私の好みとしては、禁書目録よりも超電磁砲の方が好きですね。
理由はおおよそ3点。
①登場人物の考え方、生い立ち、在り方が深掘りされていて
親近感が持てます。
②「この能力をこう使うのか!」と、単純な能力のぶつけ合い
ではなく、頭を使った応用力で勝負しています。
③OP「only my railgun」の超前傾姿勢の歌詞と疾走感が
すごく好きです。グチグチできない言い訳立て並べるより、
やるためにどうするかを考える。私もこうありたいものです。
好きなシーン
{netabare}
①河原での美琴と上条の対決
美琴の能力の応用の幅広さが際立ったシーン。
ゼロ距離電撃は取ったのが左手だったら勝ってたのにね。
上条に殴られそうになったとき涙目になったところは胸キュンですね。
普段は割と理性的な美琴が、上条を前にすると暴走気味に
なるところが可愛くてしょうがないです。
②グラビトン事件の爆弾魔を美琴が殴るシーン
爆弾魔の歪んだ報復は論外として、妬みは分からなくもないです。
力を持つ者に持たざる者の気持ちは絶対にわからないからです。
美琴はそれに拳で応えました。
能力で立ちふさがったのではないという意思表示ですね。
③「レベルなんてどうでもいいことじゃない」と言われた佐天の表情
美琴からするとフォローだったのかもしれませんが、
力持つ者が言っても説得力はありません。
とはいえ佐天も美琴はホントにそう思っていると分かっているからこそ
割り切れない何とも言えない表情…良い作画でした。
そして後でそのことを大反省する美琴はやっぱりいい子。
④幻想御手を使ってしまった佐天を励ます初春
普段美琴や黒子の陰に隠れることが多い初春の精一杯の
叫び。初春だからこそ佐天に届いた言葉。ウルッときました。
⑤テレスティーナ VS レールガンs
各位の力を活かしての団体戦。
テレスティーナがヴァンツァー(?)で追っかけてきたときは
ちょっと笑いました。彼女もバカではないので、レベル5対策を
講じており、なかなか簡単には倒せません。
最後のテレポート&レールガンの演出はテンションMAX!
佐天が一番物事を客観的に観られてるのかな?
いろんな局面でキーになる動きをします。
⑥木山先生 お誕生日おめでとう
佐天の中の人もここで泣いてたらしいですが、
そりゃ泣きますね。
木山先生のクマがなくなってたところもGJ。
{/netabare}
「?」と思ったシーン
{netabare}
①グラビトン事件で上条が爆弾から美琴たちを守るシーン
幻想殺しは魔術や能力を打ち消すことはできるが、能力を使った結果の
物理現象を打ち消すことはできなかったんじゃないでしょうか?
この場合、能力での重力子の加速を打ち消すことはできたと思いますが、
爆発自体を打ち消すのはおかしいのでは?
そう考えると電撃も物理現象だし…アレ?
②彼女たちの中学生とは思えない知識量や責任感。
下手な大学生より上行ってますよ。たぶん。
{/netabare}