ダレイオス さんの感想・評価

2.6
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 1.5 状態：観終わった

なぜ好きになった？わからない。

開始して思うことは、自分が原作知っているので
わかるのもあるのですが、これ途中から始まりますね。
原作は１巻からあるみたいですがアニメは途中の巻数から始まるようですね。
一応原作では広島編と東京編とあるみたいですが
広島編にあたる部分はダイジェストで時々過去の回想として
やるので、高校生である主人公の青大とヒロインの柚希が広島で
どのようなことがあったのかと回想でわかる演出になってます。
そのおかげで段々わかってくる感じは個人的には嫌いではないですが
人によっては、勝手に話が進んでいるなと置いてきぼりを食らうかもしれません。
自分は原作を知っているので、知らない人がどう思うかはわかりませんが
最初の時点での敷居は高いかもしれません。

さらに視聴者が知らない人物でも主人公は知っていたりするので
主人公と視聴者が同じ立ち位置にいられないのもあり
やはり置いてきぼりを食らうかな

登場キャラは地方出身者が東京に来た設定になっているキャラが多いので
方言で喋るので独特な雰囲気がありますね。
ただしアニメ的な方言の演技というよりはリアルさを感じる
方言になっているかな
その分、演技に癖があり人にってはやはり抵抗のある作りになっていますね。

ストーリーは恋愛もので広島で知り合って好きになったヒロインを
東京まで追いかけてきた主人公の物語と非常に異色な設定で
青大には誠実さはあまりみられず、普通の視聴者には抵抗はあるかもしれません。
青大は普段の態度もあまり人の言うことに耳を傾けずに勢いで突っ走るタイプなので
これは非常に人を選ぶ主人公と言えるでしょう。
癖のある方言がさらにイライラを助長してしまう演出になってますね。

ただ萌えアニメやオタクアニメやハーレムアニメではないので
恋愛では避けては通れない片思いや下手をすればストーカーまがいになってしまう描写など
偏見かもしれないですが現実の恋愛では最初から両想いの確率は相当低いと思うし
１度の告白でＯＫをもらえるほど簡単にはいかないと思うので
そういった意味では妙に主人公である青大の行動はリアル寄りに思えました。

それに対して東京に帰った柚希は青大のことを忘れていて
元々彼氏だった恭輔の所に戻っていて
両者の関係は怖いくらいにリアルさを感じますね。
このアニメは両者の溝を埋めるストーリーとなっています。

広島での過去の回想は青大と柚希との過去の回想は甘酸っぱいものになっており
高校生らしい感じの男の子と女の子の関係がみられるので
ダイジェスト気味とはいえ古い感じの演出もあり雰囲気は良かったですね。
子供のころのエピソードは仲良くて結構いいなと思ってしまいました。
ダイジェスト気味なので青大が柚希のことを好きになったのかの描写は弱い
のでその点は引っ掛かりました。

東京編では逆にドロドロとた雰囲気で進みますね。
とても良い関係の友人がドロドロの関係に巻き込まれるという
ネバっとした展開で、そういう恋愛面で捻じれる話が好きな人は
続きが気になる感じにはなってますね。
純愛の関係や健全な恋愛ものを好む人には向かないでしょうけど

広島の回想と東京編がそれが交互に来るので、切り替えが難しいアニメでもありましたね。

ドロドロといっても話を聞いているとお互いの主張は
それなりに説得力はあるので、７話までは場面場面ではそんなには変ではなかったと思います。

しかし、８話以降はおいおいなんでそんなことになってるんだよと
いきなり話が飛んでいるので、そんなに飛んでは駄目だろうと思いました。
ビビりますよね。恋愛は過程が大事なのにそれが描けてないのは
視聴者の想像力に頼るものになるし、色々とキツイと思います。
なんでお前好きになったんだよと描けていないのは痛い。
元々原作ではコミック１０巻以上あるものを１クールにまとめているようなので
その欠点は痛い。

青大は場面場面では勢いに突っ走る部分があるので
勢いがあり誤魔化される部分があるのですが
どこかの政治家のごとく場当たり的な発言
行動を繰り返すので、なぜ心変わりをしたのかと描けてないのも問題かな

うーん、昔見た時は適当に見てたのでドロドロした感じが良くて
良作かもと思ったけど、今まじめに見てみると
ドロドロしている所で楽しめる以外は
８話以降は恋愛ものとしては出来が悪いかな
制作者側は屑のストーリーと理解はしていますが
これでは屑が屑なりに美学があったのかは疑問符ですね。
たとえ屑ストーリーでも、８話以降の過程は丁寧にすべきでした。

作画については最初は綺麗だと思いましたが
段々作画が悪いかなと気になるくらいまで落ちていったかな
中盤以降は背景も写真そのまんまに近いくらいになっていて
違和感はありましたね。
演出も顔をドアップにするシーンも多く（作画労力節約のためかな？）
演出もいいとは言いずらかった。

声優さんについては方言の演技が特徴的で評価に迷いますが
普通に演技が悪いとかは感じませんでした。
好きか嫌いかは好みでしょうが演技的な不満点はないです。

７話まではダイジェスト気味でしたが
ドロドロとした雰囲気が好きな人は楽しめるとは思いますし
お互いのキャラの主張も理解は出来たのですが
８話以降はダイジェストが酷くて
どうなってるんだのストーリーでした。
元々キャラも好感が持ちにくいキャラなのに
丁寧な心理描写もないのでそれも響いたと思います。
実は好きなアニメなんですけど評価となるとやはり苦しいかな