退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
生まれ変わっても超平和バスターズを
この作品を語る上でお涙頂戴という言葉はふさわしくない
この言葉は、演技や、演出が救いようがなくモノ乞いのようにすがるしかないような場合をさします。
少なくとも、終盤の演出の完成度を批判できないのではないかと
私は考えています。
ストーリーの過程は衝突、葛藤といった対人関係での悩みをリアルに描いています。退屈に感じる方も多いと思います。
序盤で視聴をやめさせてしまう可能性があるとは感じました。
さてストーリーですが
悲しい事故の体験により、小学生の時から静止してしまった主人公達の時間が再び動き出す過程がリアルに描かれています。
時間が止まったままの彼らの日常は単調そのもので光はありません
光のとどかない世界で悩み、苦しむ姿が描かれるシーンが続きます。
第11話
5人の心の丈をぶつけ合うシーンは息を飲んで見守ってしまいました。激情的に叫び自分たちの止まった時間を自らの手で
動かし始めます。
この時からストーリーが大きく動き出します。
最終話
6人でかくれんぼ。野山を泥だらけになって子供時代のように駆け回ります
一晩中探し続けた結果
朝日と共についに5人はついにめんまを見つけます。
彼女の本当の願い。
一つは超平和バスターズがずっと仲良しでいること
ただ、それだけなら花火の後に成仏していたでしょう。
もう一つは、「ホントはみんなともっと一緒にいたかった。遊びたかった。またみんなと一緒になるために成仏するのだと伝えたかった。
生まれ変わった後も今までのように仲良くして欲しい。」
・・・涙がこらえられない
小学生で、一番たのしい時間に不意に命を失ってしまった少女の精一杯の
願いがコレですよ?
みんなに思いを伝えて笑顔で消えていっためんまの姿に胸がしめつけられるようでした
あの花は友情の尊さを訴える名作です。
幼き日の純粋な気持ちを思い出させてくれる素晴らしい作品といえると思います。