Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
終わりの・・・終わらない物語
この物語シリーズは化物語からずっと視聴してきたので、終物語の制作が発表されていから首を長くして放送を待っていました。
私は原作未読である上、このシリーズ自体の時系列がバラバラであったり、内容の全く推察できないタイトルなどから、どの様な展開が待ち受けているのか気になって仕方ありませんでした。
でも「終」という文字には少しビックリしました。だって、傷3部作の上映前に終わっちゃうって・・・でも、この作品なら有り得るかな?
などと考え少しドキドキしながら視聴に臨みました^^
物語の内容は大きく2つに分かれています。
一つ目が忍野扇ちゃん・・・そして二つ目は神原駿河が活躍するお話なのですが、このシリーズ・・・完全に「一見さんお断り」的作品ですね^^;
例えば物語シリーズが気になって・・・でもどの順番で視聴すれば良いかも正直分かりづらいので、たまたまこの作品を手にとって視聴される方がいらっしゃるとします。
きっと・・・物語の内容がさっぱり分からないと思います^^;
それに私はずっとこのシリーズを視聴してきましたが、「物語を時系列に並べてみよ」という問題が出たらきっと解けないと思います^^;
必ず物語の冒頭で神谷さんが教えてくれている筈なんですが・・・
何故時系列がバラバラなんでしょう・・・一つ一つの物語に独立性を持たせるため?
うぅ・・・分からないです^^;
でも、「あ、これってあの展開に繋がってるんだ・・・♪」
と気付いた時にはちょっぴり嬉しさを感じましたけれど・・・まさかそれが理由じゃないですよね^^;?
一つ目の物語に登場した扇ちゃん・・・なんて頭の回転が早いんでしょう。
謎を解くピースはまだ全部揃っていないのに・・・どんどん核心に迫っていくんです。
まるで、自分の目の前にある筈の謎のピースを無理矢理引きずり出してしまうような・・・
とにかく喋らせ上手なんですよね^^
そんな彼女の口癖は
「私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです・・・阿良々木先輩。」
この台詞って羽川さんの
「何でもは知らないわよ。知ってることだけ」
この台詞に通じるモノがありますね^^
物語の進展と合わせて際立ってくるのが扇ちゃんの探偵めいた謎を解く能力・・・
羽川さんとどっちが凄いんだろう・・・と気になる方もいらっしゃると思います。
気になる方は本編でご確認下さい・・・この勝負、見ものでしたよ^^
そして二つ目は、従前のキャラのちょっと以外な一面を見ることのできた物語だったと思います。
雄弁・・・なのはいつもの事ですが、自分が正しいと思った事、他とr相手が誰であろうと主張を貫き通すとは思いませんでしたよ・・・神原駿河さん^^
「私は何でも知っている」の実力は折り紙つき・・・けれど、もっと言葉数の少ない人だと思っていましたよ・・・臥煙 伊豆湖さん^^;
キャラ的には安定していたと思います・・・CVのはやみんも完璧です。できればいつもの決め台詞が聞きたかったところですが、封印しちゃったのでしょうか・・・斧乃木 余接ちゃん^^
「かか・・・」という笑い方が特徴の忍ちゃん・・・根が正直で素直であるが故にいっぱい悩みました・・・
本当は最初から答えは決まっていました・・・だからこそ、その事実が余計に彼女を苦しめたのかもしれません・・・
そして阿良々木君と彼女達が交錯し導き出されるのは・・・妖刀「心渡(こころわたり)」
この刀の名前を聴いて繋がりにピンと来た方もいらっしゃると思います^^
なるほど・・・時系列ではこの様な繋がりがあったんですね^^
オープニングテーマは、忍野扇(水橋かおりさん)の「decent black」と、老倉育(井上麻里奈さん)の「mathemagics」
エンディングテーマは、瀧川ありささんの「さよならのゆくえ」
1クール12話の作品でした。作画はシャフトさん・・・相変わらずの鋭い切れ味だったと思います。
阿良々木暦に関する物語は、傷物語を除き全て語り尽くされたのでしょうか^^?
この作品独特の会話劇がとても好きだったので、物語としても続いて欲しいところです。
でも、後に傷物語が控えていて取り敢えずこの作品で終わることが無かったのでホッとしています^^