蟹チャーハン さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
物語は平凡も姫さまの鬼の目付きに豹変するシーンにゾクゾク!
<『暁のヨナ』ゼノ編がOVA化決定! 8月、12月のコミックに付属>
TVアニメのスタッフ&キャストが再集結!だそうですよ♪
物語は平凡も姫さまの鬼の目付きに豹変するシーンにゾクゾク!
某掲示板などではいろいろ言われた作品ですね。中華風でもなんでもなく、純粋に韓流ブームにのった作品で舞台は朝鮮半島、時代設定は日本が天智天皇の頃の高句麗なイメージのまんまです。ただ、それだけで嫌いになるというのも惜しい作品です。
父王を暗殺された姫君と護衛につく将軍の逃避行。多勢に無勢の旅は辛く、助力が欲しくて伝説の竜の化身といわれる4人を探す旅となります。アニメでは尾張までにかけて1人1人探し出して味方につけていく展開で、このあたりは王道でもあり平凡でもあるかなと。
ぐいっと作品に引き込まれることになるのは姫の変化に気がついたときです。護衛の将軍は大剣遣いで雷獣の異名をとる国でも一番の強者。その庇護にかくれて護られるだけだった姫さまも一念発起し、弓の修練に勤しみます。日夜、みんなが寝静まると弓を撃ち続けるけなげな姿、傷だらけの手を見続けて、ついに悪代官にむけて矢を放つときの鬼のような目をみたときに魅了されました。物語上でも、そこは大きな分岐点だったようで、そこからは徐々にたくましさも目に付くようになってきます。
父を殺した相手が初恋の人であったとか、その初恋の相手からプレゼントされた簪をいまだ捨てきれずにいるとか、旅の目的が復讐で王権の奪取のようにならない珍道中ぽくて、なんつーーーーーか、モヤモヤするなぁーーーーー! と思いながらも、そのあたりは当然作品でも語られていて、いまは見ることのなかった知らずに済ませていた王国の悲惨な現状を知りたいという姫の願いのまま旅が幸せに続くことを願っています。
まぁ、、、父王を殺した相手も、決して悪い人ではないようで、そこがまた難しいのでしょう。乙女でなくともそう思います。