四畳半愛好家 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
CVが石田さんだと警戒から入るよね…
なんか裏がありそう…みたいなw
そんな石田さんですが、彼の演じるキャラを特別好きになる私がいます(我愛羅も桂もカヲルくんも、各作品で一番好きなキャラだったりします…)。
この作品の石田さんキャラ、磯崎先生についてですが、案の定作中で一番好きでした。
そんな私が一番好きだった回は当然
第6話の「アサヒ・ブリッジ・イレギュラーズ」です。以下ネタバレあり
{netabare}
あらすじ:夏祭りに来た鴻上(準レギュラーの女子高生)は友人(DQN(偏見))とはぐれた際、暗い表情で川面を見つめる黒衣の女が橋上にいることに気づく。女はそのまま立ち去るが、鴻上は中に遺書めいた言葉とダイヤモンドのリングを見つけて…。何としてでも自殺を思いとどまらせたい鴻上は、祭りの監督に来ていた磯崎先生(イケメン)や警官の内海を巻き込んで、女を探し始めるのだが…。
この回は、鴻上と先生の対照的な意見と、先生の過去での出来事の伏線が見どころだと思います。
磯崎先生の「自分の命を自由にできる権利を持つからこそ人間なんだと僕は思う。」だとか「自らの生と死を選択しその責任を持つ。少なくとも彼女にはその権利があると思う。彼女の選択を否定する権利はあるんだろうか?」という、どこか冷めたようなセリフに彼らしさが感じられます。
私は先生のこういった発言は教師らしくないとは思いますが、非常に説得力があると思います。
一方、鴻上の「嫌だ!死んでほしくない!って思うのは当然じゃないんですか!」という感情的なセリフに鴻上らしさがにじみ出ています。大事なおばあちゃんに先立たれた経験が彼女にこう言わせたでしょう。(この前に言った「先生は大切な人に急にいなくなられたことがありますか?残された人の気持ちがわかりますか?」というセリフについては、後ほど謝ることになります。)
彼女の意見は先生のと比べて明らかに子供じみています。ただ、あながち間違っていない意見だと思います。なにしろ、磯崎先生だって自分の受け持つ生徒が「死」を選択したことによって酷く傷付いた過去を持っているのです…。
この作品のいいところ?に、少年や鴻上ら子供達が、子供らしく描かれているところもあると思います。イライラする方も多いと思いますが、意見がまとまってなかったり、わがままだったり…。そのわがままさが、案外物語を動かす鍵になったり…
今回も大人である磯崎先生が先に折れて、捜索を続行する流れとなります。
このときの一連の会話がかなり好き!
鴻上:もういいです!私一人で探しますから!(泣きながら)
先生:待って(腕をつかんで)!鴻上が何と言おうと自分が間違ってるとは思わない。でもこのまま放りだしてトラブルにでも会われたら僕が管理責任を問われる。それはめんどくさい。 行こうか?
鴻上:一緒に探してくれるんですか?
先生:あぁ。だけど僕は彼女が見つかると思ってないし鴻上が見つけられるとも思ってない。
鴻上:私先生のこと大嫌いになりそう…
先生:いいよ。僕は自分以外好きじゃないし嫌われてもなんとも思わない。でも覚悟はした方がいい。見つからなくてもそれは鴻上の責任じゃない。だから絶対に自分を責めちゃ駄目だ。言いかい?君は自分以外の人の人生をしょい込もうとしてる。正しいことかもしれない。でもそれは本来とても覚悟のいることなんだ。その抜けない棘は君をずっと傷付けるだろう。その茨は弦を伸ばすだけで決して花は咲かない。痛いだけだ。それでも君は彼女を探すの?
鴻上:探します。今ここで諦めたら私は私を許せないだろうから。
先生:わかった。ただしあと1時間だけだ。それ以上は許可できない。
鴻上:一時間?
先生:ああ。だって、僕は花火が見たい。
鴻上:…最低(呆れたように笑いながら)。
これを石田さんのイケボでやられるんですよ…惚れるでしょ!!
途中の自分を責めてはいけないって言う一連のセリフは、自分を責め続けている先生だからこそのセリフでしょうね…
恋愛脳な私は、これをきっかけに、鴻上は先生に惚れたと思ってるんですが、皆さんはどうでしょう?
鴻上の友人たち(リア充)が超絶バカっぽかった(偏見)故に、先生のスマートさが際立ちます。
先生の方に気はないでしょうが…。
締めの会話
鴻上:綺麗ですね。(花火見ながら)
先生:何?僕が?
鴻上:最低。(笑いながら)
良いカップリング過ぎる(断定)
{/netabare}
一番好きなのは磯崎先生ですが、櫻子さんとかヘクターも魅力的ですね。
この作品は、OPも格好いいですし、EDも透き通ってて…好みです。
総評として、好き嫌い分かれそうな作品ですが、個人的にはかなり好みでした。
何の気なしに格好いいこと言うようなキャラが好きです。