蟹チャーハン さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
深い深い沼の中に引きずり込まれる魅力
背筋ゾクゾクのおもしろさ!
純粋なゾンビ作品ではないのだろうけれど、仮にこれをゾンビ物としてカテゴリーできるなら傑作だろうし、世界に向けてこれが日本からのメッセージと発信できる怪作である。
見終えて覚える不思議な高揚感は映画パフュームを見たときと同じものに近いかもしれない。
人肉しか味を覚えず食べることのできないグールとなって、拒み、受け入れ、それでも人としての気持ちを忘れず… グールであっても平和に人並みの暮らしを営みたいと願う主人公の心の揺れ、葛藤がうまいこと表現されています。
一度でも食べたら終わりなんだと。
人間とグールの双方により追い詰められていくヒリヒリとした感じがたまらないですね。最後は不幸な形でしか終わらないのだろうとわかっていてもです。
それがあるからこそ視聴者も、カフェあんてぃくと芳村おじ様には安らぎを覚えるのでしょう。トーカちゃんだけには幸せになってほしい。
この作品なら次の章のアニメ化もやるでしょうしするのでしょう。大いに期待しています。