おぬごん さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
本編との繋がりがかえってパワー不足を露呈
2011年にアニメ化していたMF文庫のライトノベル「緋弾のアリア」のスピンオフ作品が、
4年半の月日を経てスタッフ、製作会社、放送局を一新してアニメ化
2年ほど前にパチンコ化していて驚いた記憶がありますが、再アニメ化に至る程度には稼げていたようですね
パチンコマネー恐るべし…
本編の「緋弾のアリア」が最弱(最強)主人公の金次がアリアのパートナーとして活躍する、MF文庫らしいハーレムバトルラブコメだったのですが、スピンオフであるこの「AA」では、主人公の間宮あかりが同ポジションに収まり、百合ハーレムを築いていくことになります
…ですが本作を百合作品として見る場合、本編を知っていると、あかりの憧れの先輩でありヒロインポジションのアリアが、ヒロインとして成立しなくなってしまうんですよね
アリアの唯一無二のパートナーといえばもちろん、本編の主人公の金次です
本作でも出番こそ僅かですが、まるで正妻(正夫?)の余裕を見せつけるかのような飄々とした態度であかりを躱しています
また男の金次を無視したとしても、アリアの優秀な仲間としてスナイパーのレキが本作でも度々活躍しています
…ということを考えていくと、いくらアミカという特別なポジションとはいえ、あかりとアリアの関係性がことさら特別なものには思えなくなってしまうんですよね…
他のキャラでは今流行の(!?)クレイジーサイコレズが何人か登場しますが、
彼女たちも本編のメインキャラである白雪のヤバさの前では霞んでしまいます
女の子たちは確かにみんな可愛いですが、本編のメインキャラであるアリアや理子の可愛さには及びません
バトル面でも「○○の末裔」や「防弾●●」、金次の特殊能力で笑わせてくれた本編に比べるとパワー不足です
確かに女の子ばかりが登場する作品は確かに昨今の流行ではありますが、
元々が男主人公のハーレム作品である「アリア」を無理矢理そっち方面にねじ曲げた本作は、
本編との繋がりが明らかになる度に、本編との力量の差が明るみになっていたように思いました
スピンオフ作品というのは通常、本編との繋がりが明らかになることで盛り上がるものなのですが…