セメント さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
銀河の歴史がまた1ページ
久々のワロタ(ラングのAA略)
かなり強大な作品だと思います、見る量的にも内容的にも。
OVAなのでそれほどメジャーでもなく知る人ぞ知るってのがオタク心を掻き立てますね。
大きくヤン・ウェンリーを代表とする自由惑星同盟とラインハルト・フォン・ローエングラムを長とする銀河帝国、それからフェザーン自治領なども関わってくる、長きに渡る戦争の日々を描いており、その描写は重厚かつ繊細です。
本編だけ見ても、そのスケールは凄まじく、まさに日本のアニメの頂点に君臨せんとしんアニメです。
原作は小説、といっていいんでしょうか、もはや歴史書のようなものです。
宇宙での戦闘シーンが頻繁にあって、そのたび作画のきめ細かさには驚かされます。
当時はセル全盛期ですから、その分味が出ていて至宝のアニメーションになってること請け合いです。
銀河声優伝説と言われているほど、声優が豪華です。
下手なアニメならラスボス級の方々が、キャラの端々に出演されています。
ヤン・ウェンリーを演じるのは富山敬さん、現在の声優アワードにある富山敬賞とはまさに富山さんのことで、今でも生前のご活躍がフィーチャーされる御方です。
ラインハルトを演じるのは堀川りょうさん、ベジータや服部平で現在もお馴染みの御方ですね。
その他語り尽くせないほどの有名声優が群雄割拠しており、本作を超えることはまず不可能であろうレジェンド級の配役です。
EDの小椋佳さんの歌う曲がまたなんとも良いんですよねぇ、実に味わい深い。
キャラもこれまた凄い量で、一瞬しか出てない重役がいて、それがまた豪華な声優だったりするんですよね。
キャラも立ってるし、1周しただけなのに全然キャラを覚えれてしまうのが怖いです。
それだけあって好きなキャラも随分と多いです、帝国側も同盟側も挙げればキリがないですね。
どちらかといえば同盟側が好きなキャラ多いかな、12話のフォークが帝国領侵攻作戦を提言する回で顔見せしてる提督たちは全員好きです。
本作はOVA版のみ110話を寝ずに一気見するという馬鹿げたサークルの企画によって視聴することが適ったんですよね。
忘れもしません、大学の秋休みを利用してサークルのメンバーが部屋に集まって、本作を途切れることなく流し続ける作業・・・
「進め!以下略」という平野耕太さんが描いたオタクマンガの一節に"銀英伝を寝ずに一気見する"というのがあり、これを敢行してみたいなぁと思って、実際にやってしまった感じです。
でもやっぱり本作が面白くって、3日くらい掛かりましたが、メンタルが崩れることなく見続けられたのも偏にって思いますね。
丁度この企画の後に、5日限定で本作の一挙無料配信がGYAO!で行われて、煮え湯を飲んた覚えがあります。
まぁ本気で寝ずに見れば余裕ではあります、よほど時間がないとそんなプレイング出来たものではありませんが・・・