天地人 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
私的アニメ感想簿27
アニメで三国志といえば横山版三国志が有名ですが、これも一応原作が横山光輝とクレジットされてる作品なんですね。
ただ、名前を借りてるだけで、内容と絵柄はか~な~り変わってます。
そもそも1985年3月に日本テレビの水曜ロードショーで放映されたアニメ番組で、好評のため翌年8月に金曜ロードショーで第2部「三国志II 天翔ける英雄たち」が放送されてます。
なお、第1部は赤壁の戦いまでで、第2部は蜀をめぐっての曹操との戦いから天下三分の計が成立するまでを描いてます。
ただ、この作品、どこをどう探しても、その後放送されてないようで、自分の中では幻の作品となってます。
そんな作品ですが、本当(?)の三国志ファンが怒るような内容で、本来いい年したおっさんが争はずのところを、主要キャラを全員20代に変えてます(おいっ)
曹操は金髪(北方からの侵略者に母が襲われて誕生した設定)だし、于禁は妙齢の女性で曹操に恋をしてる設定で、第1部で許褚が倒されたもんで、第2部に典韋が出てくるという史実と逆転現象が起きてます。
変わってるのは魏だけではなく、麗花姫(孫夫人)は孔明に裸でせまったり、ハンググライダーのような凧を使い空を飛行してパンチラしまくり(苦笑)曹操にはキスされるし、最後は劉備不在の荊州を狙って攻め寄せた呉軍の救出を拒否し、炎の中で亡くなります。
関羽は弁慶みたく全身に矢を浴びて仁王立ちのまま亡くなり、張飛は曹操との一騎打ちで倒されます。
こう書くとトンデモ作品(まあ、そうかもしれませんが 汗)のようですが、三国志と思わないで観ると、これが結構面白かったんですよね。
なにより声優が豪華です、劉備(井上和彦)麗花姫(平野文)曹操(中山仁)曹仁(鈴置洋孝)許褚(銀河万丈)夏侯惇(玄田哲章)周瑜(池田秀一)張松(八奈見乗児)仲達はラコックだし、孔明がなんとヤン・ウェンリーこと富山敬なんですよね(嬉)
もう似合ってるというか、そら赤壁の戦いで勝利する訳だ(おいおい)ちなみにベレー帽はかぶってませんしブランデー入りの紅茶も飲んでません。
あと、第1部の最後で古老(水鏡?)が、この時期は東南の風が吹くようなセリフを吐くシーンが印象に残ってます。