蟹チャーハン さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 2.0
音楽 : 4.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
子供の心の闇を武器にして闘う救いのないアニメ
4年の時を経てBR-BOXが出るというんで、いまだ圧倒的評価をうける作品として見返してみたんですが… 個人的評価は“アニメ史に残る名曲OPEDで神作です!(脚本以外)”でやはり落ち着きました。。。
{netabare}
あの結末はないなぁ~。
高校生だからとか考えても、あの“裏切り劇場”を終えて、みんなで仲良く同窓会できますかね~。あれこれ思い返せば自分を恥じて、晴れやかな顔してお茶会なぞできるわけがない。それが高校生なら精神的ショックでかすぎて、二度と顔合わせなんてできないと思うのが普通でしょ。
音楽だけはいまだに思い出すしお気に入りリストにいれて聞いているのですが、この相反する感情の整理をどうしたらいいのかいまだにケリをつけられずにいます(涙)
{/netabare}
~以前のレビュー~
大人たちの戦争に子供が巻き込まれるのはよくある形だが、子供の後ろ暗い罪や悩み、恐怖を具現化したアイテムを使って敵を倒すという下品さに辟易します。設定ひどす。
しかも少年たちの疑心暗鬼になる不安な心理面にばかりフォーカスをあてる、嘘や諍い、妬みつらみ、醜悪な部分ばかり見せ続けられるのもがっかりで、愛のない脚本もひどす。
そして、そんな少年たちを見守り、手を差し伸べるはずの大人の存在が皆無でひどすぎ。避難した学校で生徒たちが暮らしているのに教師がひとりもいないのはなぜか? 主人公の母親もなぜ子供ほったらかしにしているのか?
最大のマイナス点は、本作品のゴールが見えないところです。それぞれの正義があるわけでもなし。なんのために闘うのか見えません。
大義がなければ言葉も上辺のものなりやすく心に届きません。ほんの3分前のセリフと逆のことを言い出すパターンが多すぎて、もやもやしっぱなし。一番盛り上がるはずの20話あたりから特に顕著で、きれいに見終えたいラストの余韻すら与えられずに強引に巻く引きされました。
2クールという贅沢な尺をもらいながら肝心のところは説明不足で唐突な展開が多く、視聴者は置いてけぼり。12話で一応の区切りはついてたし、あそこで終わらせていた方がよかったかもしれませんね。残り1クールは夢落ちの方がまだましかも。