どらむろ さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

若き指揮官バンブルビーが頑張る！チームワークとコミカルさが楽しいです♪

アメリカ製のアニメ、全26話です。日本ではアニマックスとニコニコ動画で放送。
ロボット生命体と人間の親子が協力して、悪の（というか小悪党な犯罪者）ロボット相手に活躍します。
日本未公開の作品の後日譚ですが、知らない日本の視聴者でも十分楽しめました。
話のスケールは小さいのですが、未熟なチームが頑張って成長していく感じ。
全般にコミカルな雰囲気の娯楽作品です。

{netabare}『物語』
セイバートロン星という「トランスフォーマー」（ロボット生命体。人間より巨体、人間形態と車形態に変身できる）の星から「地球の危機を救う」為に派遣されたバンブルビー達オートボット（正義のロボット）が、現地の地球人の親子の協力も得て、地球で悪さするディセプティコン（悪いロボット）達を逮捕しようと奮闘する感じのお話です。
このシリーズ割と地球がピンチ！的なスケールでかい戦い多いのですが、本作は地球の一地方（アメリカ。多分ニューヨーク？）に赴任した小隊が、地元のチンピラレベルの小悪党との捕物…なので、話のスケール小さいのも特徴。
敵も味方も比較的呑気な雰囲気なのも親しみやすいです。

アメリカ製の子供向けアニメらしいユーモアやコミカルさがあって、全般に楽しい雰囲気。
深刻過ぎるシリアス感は皆無です。トランスフォーマーも地球人も、犠牲は誰も出ない。
…日本向けも意識されており、日本人向けのギャグやジョークも面白い。
日本人からするとちょっとズレてる感じも含めてｗ

他シリーズとの差異は、リーダーのバンブルビーを初め、メンバーが若く未熟故に、色々と失敗やチームワークの乱れ多い事。
でもそれがコミカルな雰囲気で親しみやすいのと、失敗から教訓を得て成長したりチームワーク強まったりするのが、教育的に良い感じ。
聡明だがまだまだ幼い地球人の少年ラッセルと、お茶目だが要所では父親らしさ見せるデニーの関係も見所。
…アメリカ人が子供に何を期待しているか分かります。
（自主性は大事、でもチームワークを乱す自分勝手さもダメだよ。とか、リーダの資質とか、機転や才知を重んじる等々）
…私、アメリカ製の子供向けアニメ結構好きなのですが、全般に分かり易くテーマがあって侮れません。
本作は呑気な作風故に、アメリカ人もう一つの柱「ネバーギブアップ」なシリアス感はあまり無し。

毎回多彩なディセプティコンが色々な悪さ（あんまり深刻じゃない感じ）するのも飽きさせない。
チームワーク活かしたドタバタバトルも中々。
バトル的にはやや地味なんですが、コミカル感が持ち味かも。
バトルで地球の自然や建造物破壊されまくる…のは、このシリーズのお約束なので仕方が無いｗ

1話1話中々楽しかったです。
特に欠点の見当たらない良作なんですが、通して観るとやや地味かも。
でも子供向けアニメとしては十分以上に面白かった。


『作画』
キャラデザは日本アニメに慣れていると違和感あるのですが、慣れればこれはこれで良いかも。
見所はトランスフォーマー達のトランスフォーム（変身）や、躍動感あふれるアクション！
白熱しつつもどこかコミカルな感じ。
本作の味方チームは火力低いので肉弾戦中心で地味ですが、それでも飽きさせない。
アメリカアニメは日本アニメのバトルと比べ、飛んだり跳ねたり動きが面白いです。

『声優』
若きリーダー・バンブルビーは木村良平さん。「キュートランスフォーマー更なる人気者への道」でも主力でしたｗ

紅一点ストロングアームは近藤唯さん、今年は「トリアージX」のヒロインでしたが地味で、本作のストロングアーム（ニコニコ動画の視聴者からの愛称「豪腕ちゃん」）の好演が良かった。

陽気な問題児サイドスワイプは濱野大輝さん、主役級は無いながら多数の脇役演じておられます。
本作のサイドスワイプでは憎めないお茶目さバッチリ。

山橋正臣さんのグリムロック、 松浦義之さんのポンコツ関西弁もナイス。
村中知さん北田理道さんの親子もコミカルで楽しい。
杉田智和さんの侍ドリフトもこれは良い杉田さん。


『音楽』
OP「SAVE THE FUTURE!!」はポップでノリノリな感じ。
ED「TRY☆トランスフォーマーアドベンチャー↑↑↑」は妙に日本を意識した（なんちゃって）日本風なコミカルな曲。
…いやまあ、これはこれで楽しいんですけどｗ

『キャラ』
リーダーのバンブルビーからして若く未熟なチームでした。
責任感強いが色々と空回りしてしまうバンブルビー、陽気な問題児で先走りがちなサイドスワイプ、頭の固い優等生だがサイドスワイプ以上に過激派なストロングアーム、一見おバカだが実は意外と常識人？なグリムロック、ポンコツ関西弁で縁の下の力持ちなフィクシット。
回が進むと失敗から教訓得て少しずつ成長していくのも見所。

聡明な少年ラッセル、お茶目な父親デニー親子も大活躍。
トランスフォーマーシリーズの地球人は妙に優秀ですねぇ。
彼らのナイスサポートがチームバンブルビーを支えてました。
ラッセルは多くの話でMVPな機転で活躍したり、デニーもお茶目で優しいけれど要所では父親の威厳あり。
…アメリカ的な理想の親子像でしょうか。

途中加入の侍ドリフト師匠と弟子たちも面白い。
実は弟子の方が優秀なのではｗ

ディセプティコン達もコミカルな小悪党でみていて面白かったです。{/netabare}