VROXF44588 さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
ところで魔法ってなんだっけ
主人公最強系の中でも、人気のある作品のようですね。
物語の進行も最後まで安定していて、ブラコン好きな方にはヒロインの受けもよさそうです。
爽快感はありましたが、キャラクター、ラブコメシーン、シリアスシーン、エンディングを含め、全体的に、あくまで個人的ですが、あまりツボにはまりませんでした。
気になったことがひとつだけあります。
魔法という設定です。
魔法という未知の力がロジカルに解明されている現代っぽい風景は
こんな私にも察し取れましたが
ギミックが工学と科学と被検体適正という風にしか感じ取れず
魔法ってなんだっけってなりました。
未知で不思議な現象を取り払った魔法ってそれ、科学じゃダメ?
・・・と、どうしてもこう思っちゃいます。
この世界の魔法というのが、科学で裏付けられた上で、魔法と呼ばれているなら・・・・・・
あれ、ややこしくなっちゃいました。
とにかく!
仮に魔法を使うための魔力がなくて~といったありきたりな設定で
劣等生が出来たというなら理解できましたが、被検体適正で劣等正を助長するのは、少し強引すぎて、理解しかねました。
なぜなら、科学として解明されているのならば、適正云々は抜きで、武力として扱える兵器がこの物語の中の学園(魔法科)では一番重要だからです。
よって、適正値じゃなくて、科学(魔法)の知識をもって、工学の分野に長けた人、もしくは、軍事的な専門知識、運動能力を持ち合わせている生徒のどちらも優等生ってなんなきゃおかしいと思っちゃいますよね。
例を挙げれば、バイオテクノロジーの実験をしている科学者の中で有能と呼ばれる科学者を被検体適正で決めてるのと同じになっちゃうよーってことですね。
そして、学園のシステムに軍事的か、科学的かを分ける科を設けずに統一した設定をしたために、魔法という設定に優劣を描きやすくするためのご都合主義っぽいようなフワフワ感がありました。
学園内で生徒が権限を持つといった背景も、個人的にはあまり好みではないシナリオに繋がりがちですので、好きにはなれませんでした。
いろいろな裏設定や、競技も面白い発想でしたし、もうちょっと・・・という歯がゆい感じになりました。
ヒロイン(?)がカワイイので、ブラコン好きならヒロインだけ見ていれば楽しめそうです。