ふの人 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ある意味“最高の演出”
原作の表現方法というか、その演出には様々な意見があるかとは思いますが、
アニメ化するにあたってそれを忠実に再現したというのは、
なかなか勇気のある決断だったのではないでしょうか。
物語としてのレベルとしては元々かなり高い分類の作品だと思うので、
自分自身もあまり食事シーンの表現にはやり過ぎ感を感じていましたが、
まぁそれはそれ、これはこれという訳でアニメ作品としてのお話を…。
今回はシャフト制作でありながら、全体的な表現はかなり抑えられていた印象でした。
それでも一目でシャフトの製作だとわかる独特な構成は実にバランスが良く
作品の質を損なうことの無いものだったのではないかと感じました。
そんななかでも梅津さんの動かす可愛らしい女の子を見ることができたのは大きな収穫でした。
白ウサギに扮したりょうの可愛さももちろんですが、アリス役のきりんが途中で
持っているスプーンをぶんぶんと振り回すシーンには目を奪われました。
大胆な色遣いに繊細な動きの組み合わせは、まさに至極のOPだったのではないでしょうか。
さらにEDテーマの「笑顔になる」は作曲と編曲が北川勝利さん!
歌詞のインパクトに隠れがちですが、あふれ出るRoundTable感はまさに北川さんといった感じです。
日々の食事を描いたこの作品はまさに「日常もの」の最たるものだと思いました。
表現方法には賛否両論あったりしましたが、最高の演出がなされた事を考えると、
そういう意味では実にもったいない作品だったなぁと、感じざるを得ないのでした。