アレク さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
面白く何より共感できた
戦国時代の武将古田織部の生涯を脚色を交えながら描いたアニメです。
この作品の魅力は何といっても茶器をめぐり奔走し、たかが器1つに一喜一憂する織部でしょう。おたく心?といったらいいのかとにかく人から見れば大して違わないような茶器1つに執念を燃やし、駆け回り知恵を絞る、その姿が実に愛らしく共感をもって描かれていて思わずこちらも織部に感情移入してしまいます。
なぜそこまで織部に感情移入してしまうのか、それは自分の好きなものを蒐集したり創ったりする、その過程の喜びを丁寧に描いていてその感情には今も戦国時代もないからだと思います、その点では織部も私も立派なオタクということでww
閑話休題、ともかくそのような物狂いにも思える喜びは戦国も現在も関係なく普遍的オタク心?なのでしょう、そのことが織部の生き様を通して伝わってきてそれが私の心を打ちました。
さらにこの作品では織部と対象となす形で彼の師匠である千利休が登場します、利休はユーモアを交える織部とは違い茶道を禁欲的に追求します、2人の生き方が戦国という舞台でどう作用していくかもこのアニメの見所です。