サヴェレンティ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:----
万能の願望器を廻る英霊達の戦争 ~全ての始まり~
日本の地方都市・冬木市では、七組の魔術師マスター達と、その魔術師によって召喚された伝説上の人物(英霊)を使い魔とするサーヴァントによる「聖杯戦争」が繰り返されている。聖杯には、戦いの勝者となった魔術師の願望を叶える力があるとされ、これまで三度の聖杯戦争が行われているが、いずれも聖杯の力を行使できた者は皆無であった。
1990年代の秋、四度目の聖杯戦争が始まる。主人公・衛宮切嗣は、名家アインツベルンの委嘱を受け、セイバーのサーヴァントを召喚し、妻のアイリスフィール・フォン・アインツベルン、従者の久宇舞弥とともに聖杯戦争に身を投じる。切嗣は過去の経緯から、聖杯による世界平和の実現を切望し、そのために非情に徹する覚悟を決める。他のマスターとしては、魔術の総本山・時計塔を擁する英国からは二人の魔術師ケイネス・エルメロイ・アーチボルトとウェイバー・ベルベットがそれぞれランサーとライダーを、冬木在住の魔術師からは遠坂時臣とその弟子・言峰綺礼がアーチャーとアサシンを、間桐雁夜がバーサーカーを、それぞれ召喚して参戦する。最後のサーヴァントであるキャスターは連続殺人犯の雨生龍之介によって召喚される。
切嗣はセイバーとアイリを陽動として扱い、銃火器を用いた隠密戦による他のマスターの抹殺をもくろむ。正々堂々を良しとするセイバーと勝利のためには手段を択ばない切嗣の主従は互いに不信感を募らせながらも、時に他の陣営と協力してキャスターを、続いてランサー陣営を破る。一方、遠坂の陣営では裏切りが発生する。アサシンを失った綺礼がアーチャーの教唆によって時臣を殺害し、アーチャーとの再契約を果たすのである。綺礼は間桐陣営と組んで聖杯の器であったアイリスフィールを強奪し、抵抗した舞弥はその返り討ちに遭って没する。
ライダーはアーチャーによって敗れ去り、バーサーカーもセイバーとの激戦の末に退場する。残ったマスター同士の対決において切嗣は綺礼を倒し、聖杯を手にする資格を得る。しかし聖杯は切嗣が思っていたようなものではなく、彼の世界平和の願いを、人類の滅亡という形で実現させることを提示する。切嗣は失望し、セイバーに強いて聖杯を破壊させる。聖杯から溢れ出した力が、冬木市街の一部を破壊して大火災を引き起こす。セイバーもまた、聖杯の正体を知らされず切嗣の真意も理解できぬまま消滅を迎える。
全てを失った切嗣は、火災から救出した少年・士郎を養子に迎え隠棲しひっそりと衰弱していく。一方、綺礼とアーチャーは聖杯によって蘇り、聖杯を逃したアインツベルン・遠坂・間桐の三家は次の機会を切望することとなる。禍根と因縁は残り、第五次聖杯戦争における結実を待つ。(wikipedia 参照)