「ヨスガノソラ(TVアニメ動画)」

総合得点
77.0
感想・評価
2715
棚に入れた
14762
ランキング
655
★★★★☆ 3.6 (2715)
物語
3.3
作画
3.7
声優
3.5
音楽
3.6
キャラ
3.6

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ネタバレ

さとうR さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高傑作

悠と穹は死亡ENDだったのか



本作最大の謎を解明しようと思う
もちろん俺は生存END派だ。死亡END派は敵ww
いや死亡ENDの物語的な情緒や美しさは理解できるよ?
そういういい作品はいっぱいあると思う

でも俺は基本、愛し合う二人には生きてしあわせになってもらいたいと思うから…
死亡END派を完膚無きまでに叩きのめしてやる。覚悟せよww
というか、本作で二人が死亡したとの論理は破綻してるぜ

…とは言うものの、死亡ENDと解釈する人がいるのは仕方が無い
近親姦というタブーを肯定できなかったため、制作側が意図的に死亡ENDを匂わせるよう、ミスリードしているからだ
解説に入る前に十分これを踏まえていただきたい



彼らの主張はWebで見ると大体以下のようである
(簡単に論破できる順に)

a) 湖で生まれ変われるという伝説
b) 悠の「生きてるんだよね」という言葉に穹は答えない
c) EDはことごとく本編とは違うことが起こっている。よって二人は助かっていない
d) 悠の「貯えがない」というセリフ(外国へ行く金は?)
e) 空しか見えない無人の列車
f) ボロボロにされた穹のぬいぐるみが元に戻っている
g) メールの文章を皆が口にしている時も奈緒は無言のまま
h) 穹の部屋は荒れたまま。外国に行くなら片つけるはず
i) 一葉に届いたメールは悠が送った証拠はない。偽装では?
j) あの状況で溺れる二人が助かるのは現実的じゃない

では早速解説してみよう



a) 湖で生まれ変われるという伝説

話にならないwwだから何だって言うのww



b) 悠の「生きてるんだよね」という言葉に穹は答えない

問題のシーン、とにかく音量を上げるのだ!!
悠「生きてるんだよね」
穹「…っハァ(吐息)…(超小声)ぅん…っハァ(吐息)…」
頷いているのである!わかったか!!ww
しかし普通の音量で「ぅ」は、ほとんど聞き取れない。高橋丈夫め…



c) EDはことごとく本編とは違うことが起こっている。よって二人は助かっていない

一瞬戦慄を覚えたw が、それは考えすぎと言うものだ

・一葉のヴィオラシーン、悠も寝ている
・メイドをサボってビールを飲み、月見里に怒られそうな初佳
・体育で逆立ちと柔軟する女性陣、覗く亮平と悠
・酔っ払ってクダをまく八尋と初佳
・お風呂に入る悠と穹

これらは本編に出てきていないだけで、実際あったことだろうと容易に想像がつく
つまり「ことごとく本編とは違うことが起こっている」わけではない
普通に考えれば単純に本編の補完的、デフォルメ/パロディ的な意味合いだろう
逆にラストの奥宮シーンは生存説を援護するものだ
ということで却下。甘い甘いww



d) 悠の「貯えがない」というセリフ(外国へ行く金は?)

冷静に考えてみよう。貯え、というのはどこまでを指すのか?
少なくとも社会に出て収入を得るまでだろう。まずは高校卒業までだ
第9話、亮平は奈緒のことを「さすがは次期水泳部部長!」と言っている。となると悠と穹は高1のため、卒業まで2年半

お菓子やレトルト、出来合いのものばっかり買っていたし、節約していたとはいえ食費はかさんでいたはず。かなり切り詰めたとして、食費は二人で一日2千円といったところか。月に光熱費2万。携帯が1万と仮定する
合計で月に約10万はどうしても必要なのだ。従って高校卒業までに300万は必要な計算になる

しかし!悠はパイトをしていない。探す素振りも見せていない
つまり、まだそこまで切羽つまっていないのだ。少なくとも1年以上はもつ金があると考えられる。200万くらいか
一葉へのメールからは、外国に行けば生活できそうな雰囲気なので、とりあえず片道のお金は十分だったと考えられる
残ーー念ーー賞ーーww



e) 空しか見えない無人の列車

まず「無人」についてだが、1話冒頭の電車でも無人である
というかなぜ無人と断定できるのか?
悠と穹が子供の頃の夏祭りの写真。泣いている穹の横には写っていない瑛がいる。これと同じ。
人が居るけれどもカットの中に入っていないというトリック
そもそも平日昼間の山越えローカル線なんて基本ガラガラだぜ

あるいはCパート(初佳ルート)最終話でもいい。元カレに抱きしめられる初佳。2人しかいない
あんな繁華街で無人などありえるはずがない。2人を強調するために、その他大勢が描かれていないのだ
こういった演出はこの作品で多用されているように思う

次に「空しか見えない」件について。これも1話冒頭、トンネルを抜けた後に穹のアップ。車窓は空だけだ
その後電車を引きで映したから木や山が入ってくるが、12話は意図的にそのアングルが描かれていないのである
大体にして車窓から見えるのは空だけじゃない。12話の最後、荷台から見下ろす角度のときに車窓から地面が映るのだ

それでもまだぐずぐず言うか?
ならばたとえば伊豆急行線に乗ってみるといい。無理して下見なければ空だけだぜ?
はい次ーーーww

余談だが、本作の聖地は足利と芦ノ湖である
が、物語上のロケーションは、海に行ったときに沈む夕日と田んぼの風景から日本海側であろう



f) ボロボロにされた穹のぬいぐるみが電車のシーンでは元に戻っている

さてそろそろ難しくなってくる。が、所詮まだまださww
最後、通学メンバーのシーン
亮平「久々にこのメンツが揃ったな」
瑛 「なーんか懐かしいねー」
瑛 「あれからメールきたー?」

このセリフは時間の経過を表している。どれくらい経っているのだろうか?
最低でも2週間~1ヶ月以上は後のことだ。でないとあのような会話にならない
そして一葉のメール受信からも、ある程度の期間が経っている。おそらく1週間、最近だとしても3日くらい前か
メールの内容では、あと3日あれば目的地に到着とのこと

このアニメでは各ルートの分岐に戻ることと回想シーンを除き、時の流れは映像の順序に忠実である。つまり、最後の電車はすでに外国なのだ。当然ここまでの数週間でいくつかの空港や駅、大都市、国々を経由している

黒ウサのぬいぐるみは昔の穹の象徴。生まれ変わろうとしたから、感情に任せて破ってそのままにしてきた。でもたぶん、逃避行の不安そうな穹を見て、似たものを見つけて悠が買ったのだろう
悠からの新しい黒ウサのぬいぐるみ。穹はきっと嬉しかったはずだ

…どうしても納得いかない場合は、第4話、瑛の誕生日会のプレゼントを見るといい。黒ネコ(?)のぬいぐるみがある。黒ウサと非常に似ているため、穹からのプレゼントだろう

穹が母からもらった黒ウサのぬいぐるみは1体だけかも知れないが、少なくともここでは、似た黒いぬいぐるみが他に存在したことが示されている
第10話で穹は同じような服を何着も持っているため、黒ウサのぬいぐるみが複数あってもおかしくない
このケースでは、母からもらったものではない(穹が買った)黒ウサのぬいぐるみが他にあると考えるのが、より自然かも知れない

ということで、あのぬいぐるみは別なものなんだよーんww
ベロベロベーww
(いちいちウザくてすまんね…この作品の死亡END派は俺の敵だからさ…)



g) メールの文章を皆が口にしている時も奈緒は無言のまま
h) 穹の部屋は荒れたまま。外国に行くなら片つけるはず
i) 一葉に届いたメールは悠が送った証拠はない。偽装では?
j) あの状況で溺れる二人が助かるのは現実的じゃない


いよいよ核心部分に入る。これらは互いに関連しているため、まとめて解説しよう。本編のすべてをフル活用しないと解けない、まさに最大の謎だ
ただ制作側も悪意(?)のミスリードだけではなく、解決のヒントも随所に散りばめてくれている
まあ、それくらいやってくれなきゃねww


さて、では入水当日から話そうか
第2話/第7話のプール開きとf)の会話から時期はおそらく7月初めから中旬か
悠が穹の失踪に気づいたのは陽が落ちる前、19時頃だ

奈緒と一緒に穹を捜索する
悠は学校を回って先生に確認した後、駅で電車に乗っていないことを確認する
悠と穹の髪はプラチナブロンド
北欧ハーフかクォーターか知らんが、田舎ではとにかく目立つため、駅員が見逃すことはまず無いと考えられる
第10話でバスを逃した奈緒は、悠に「歩いてレッツゴー!」と言っている。どこに?駅までだ。つまりバスは駅までということだ

ここまでの情報で、穹はタクシーでも使わない限り、奥木染町から出ていないことが判る。奈緒と駅で再会
このとき時刻は21時くらいか

ここでの会話は重要だ
奈緒「誰かんちに行ってるかと思ったけど、それも無かったし…」
奈緒「私、もう一度亮平んちとか行ってみる」

前者からは
・少なくとも穹は瑛、一葉、梢、亮平の家には行っていない
・通学メンバーは、穹の帰りが遅いことを知っている
ということがわかる
ただ奈緒から理由は言えず、1回目は電話で「ソラちゃんどこか知らない?」程度で済ませ、あまり大ごとにはしていないはずだ

そして後者、これが特に重要で、この謎を解く鍵
神社と亮平の家の位置関係を類推してみよう。第9話で穹が神社に寄ってから帰るシーンがある
なので学校から、ある場所までは共通の道で、そこから神社への道と悠と穹の家に分岐していると考えられる
神社から悠と穹の家までは別に直通ルートがあると考えるとより自然だ。また亮平は奈緒と幼馴染。家が近いのだろう

先行する悠は駅から、まっすぐ急いで神社に向かう。瑛に湖への道を聞こうとするも、理由が話しにくいため躊躇する
が、ここで第5話の記憶を思い出し、湖への道を当たりをつけつつ一人で進む
このとき大体21時30分くらいか

奈緒は駅から、道中あちこち探しながら、亮平の家に向かう
亮平の家に再度行くが当然いない
ここでさすがに大騒ぎになる。亮平は電話を使ったはずだ。梢、一葉、瑛に電話する
瑛は「さっき誰か来たみたい…穹ちゃんかも!? 探してみる」という反応だろう
奈緒は一息入れつつそれを横で聞いていたはず。「私神社に行ってみる。亮平は他を探して」という感じか
そして奈緒は、神社で乱暴に乗り捨てられた悠の自転車を発見することになるのだ!

奈緒は、乗り捨てられた悠の自転車からその緊急性をようやく認識する
近親姦とその破局を知っている奈緒は、悠が生まれ変わりの湖で穹の入水自殺を想定していることに気づき震える

辺りを見回っていた瑛は、奈緒より早く悠の自転車を発見していると思うが、近親姦とその破局を知らないため、湖に思い至れない
瑛は到着した奈緒に、周りに悠と穹はいないと告げる
奈緒は切迫しつつ瑛に湖への道を聞く
瑛は急いで着替え、懐中電灯などの準備をして奈緒と湖へ
悠に遅れること約30分。22時くらいだろう

第5話で土砂崩れがあることが語られているため、夜でもあり、悠の湖への道程は容易ではないはずだ。月明かりのみ。案内の標識はあるかも知れないが、何しろ夜の山である。かなり迷いながら進むことになる
映像で見る限り湖へは相当遠い。慣れない人間は2~3時間はかかるのではないか?

第4話の夏祭りの瑛と一葉のセリフ
瑛 「私、禊があるから」
一葉「ここは普段、瑛しか使わない道なの」
つまり瑛は、夜暗くなってから湖に行って禊をし、演舞までに戻ってくることが可能なのだ
おそらく近道がある。また懐中電灯などの装備もある
準備などを含めても、瑛なら1時間くらいで湖まで行けるはずだ

23時。奈緒と分担して別の場所を探していた亮平、亮平を発端として集まった大人たちによる捜索の成果は無い
それどころか穹に加えて悠、奈緒、瑛の連絡も取れなくなる
明らかにとてつもない問題が発生している
地元消防団に対し神社に集合するように呼び出しがかかる

同時刻。湖。穹と悠。やや遅れて奈緒と瑛
先行した悠に、奈緒と瑛がここで追いつく
悠が穹ともみ合っているとき、岸辺には、泳ぎやすいように服や靴を脱ぎ、裸になる奈緒と瑛がいる

奈緒は泳いで急ぎ悠と穹に向かう
第9話で奈緒は水難救助のスキルがあることが判っている
奈緒の指示で瑛は懐中電灯を携え、歩きで向かっているだろう
牽引ロープ代わりに脱いだワンピースも持っている

悠と穹がもみ合い、フレームが左に流れていく
これは悠と穹が左に移動しているのもあるが、近づきつつある右側の奈緒と瑛をわざとフレームアウトしているのだ

水難事故の最も怖いところは溺れている人間がパニックになることである
パニックとなった人間が助けようとする人間を襲う形となり、事故の連鎖を生む
生存ENDではここの説明が一番難しい

幸いなのは泳げない悠が溺れてほぼ直後、大量の水を飲んで意識を失ったことだろう
意識を失えば暴れることが無いため、俄然救助が容易になる
また余計な酸素の消費も無く、救助された時の生存率も上がる
ただ水を飲んでしまったため、沈むことは間違いない
このとき悠は靴を履いていることに注目

次に穹。穹が泳げるか否かは別として浮くことはできていた
しかし沈む前からパニック状態なのが厄介
映像では、二人が湖に消えてから、沈みゆく悠の回想に移る前に湖面が映る
時間にして数秒。このとき広い範囲で静かな湖面が描かれる

これは奈緒と瑛の手が届くまで、まだ僅かに(1分くらい?)時間がかかることを意味している
奈緒と瑛が間に合うまで、湖面近くで何とか耐えなければならない
夜のため、深く沈めば見つけられないからだ
さすがに瑛が防水性ヘッドライトを所持しているとは考えにくい
だから穹が正気に返る必要があるのだ
穹のパニックを静めたものは何か?

一番は悠への想い
悠が命をかけて助けてくれようとしたこと。このままでは自分のせいで泳げない悠を死なせてしまうこと
そしてもう一つあるとすれば、遠くに光る懐中電灯の明かり、あるいは水しぶきを上げて泳ぐ誰かを見とめたこと、だろう

穹は沈む前に大きく口を開けている
ぱっと見、穹も大量の水を飲んだようにも見えるが、それは誤りだ
穹は沈む前に大きく息を吸い込んだのである
人は息を吸い込んだ状態では浮く
そして意識を失った悠を抱え、何とか湖面に出ようともがく

さっき沈みゆく悠の「回想」と書いた
映像ではかなり深くまで落ちていっているが、この映像はリアルではなく「回想」である
何故なら、沈み込む場面で悠と穹が抱き合っているからだ。しかも表情豊かにww
パニック状態でこんなことはできない。つまり気を失った悠の妄想なのである。実際には穹に抱えられ、湖面近くにいるのだ

月明かりと懐中電灯により、穹と悠の位置を把握し、慎重に近づく奈緒
後ろから押すようにして湖面に上げる
瑛は湖を熟知している。奥宮側の方が近いと判断。ロープ代わりのワンピースに掴まるよう、叫びながら奥宮側に回る
それを穹が掴んだ時点でまずはヤマを越える

3人で奥宮の踊り場に悠を運び、奈緒は急いで救急救命にかかる
瑛は湖の足のつく部分を回りつつ、救急車を呼びに神社に戻る
奈緒は悠の心肺と呼吸の動作を確認し、安心してそれまでの疲労から倒れこむように休む
悠の意識は戻らないものの、おそらく一命はとりとめている
これ以上奈緒にできることは無く、後は悠をそっとしておき、救助を待つのが最善だ

穹は奈緒に「私がハルについてるから、服を着てきて」的なことを言ったと思う
本当は悠が目覚めるまで傍にいたい奈緒だが、悠の心は自分ではなく穹にある
それに救助隊がくるまで、もうやるべきことは無く、確かに服は着ておきたい
奈緒の体力はほとんど残っていないため、陸路で神社側の湖畔に戻る
このため悠の靴を借りたのだ
悠と穹の二人になった後、悠が目覚める
このとき大体0時くらいか

神社に集合しつつある消防団は自転車を発見する
間違いない。神社の先の山か湖にいると
この時間まで4人もの足跡が途絶えているのだ。近親姦やその破局を知らずとも「山や湖に入ったのか」との考えに至る

何人くらい集まっただろうか?
奈緒の母、八尋、瑛と一葉の父、月見里、亮平、亮平の親、その他…
瑛は年寄の世話をしているため人望は厚い
奥木染一帯の住民は悠や穹の祖父母にかなり世話になっている
一葉の父はこの地方の名士
ざっと20人は集まったのではないだろうか?
探す場所を神社周辺、山、湖というように手分けして探すだろう
4~5人は湖に向かうに違いない

1時。奈緒は湖畔に戻り服を着る

2時。瑛は捜索隊に途中で会い「悠と穹が湖で溺れた」と告げる
本当か!?という怒号。何故という疑問は後回し
一旦救急車を呼ぶとともに担架を用意するため神社に戻り、瑛が先導、亮平含む男10名くらいで奥宮へ向かう
奥宮は陸路だとかなり回り込むため、神社からは瑛でも2時間くらいかかりそうだ
瑛がかなり疲弊していることもある

服を着た奈緒が奥宮に戻る。奈緒は遠くから、悠の回復を確認する
たぶん、悠と穹の情事を目にし、遠くから見守ったのではないか
奈緒は、このとき二人の関係に理解を示したと思う
これは自然なことだ。奈緒は近親姦の事実を知ってもなお、2人を助けたいから命をかけたのだから
だから最後のシーンでは、悠と穹に否定的な通学メンバーに対し、無言で異議を唱えているのだ

4時。日の出。お互いの気持ちを確認しあう悠と穹
瑛、亮平その他消防団が到着する
奈緒はそれを遠くに確認し、予め悠と穹にそれを伝える
とにかく平身低頭謝罪する悠。泣いて謝る穹
奈緒が持ってきた悠と穹の靴をそれぞれ履き、神社に戻る
担架には悠と穹が乗ったと思うが、もしかしたら疲労困憊の瑛もかも知れない
言い訳は「山に入って迷って湖に出た」「足をすべらせて溺れた」という感じか?不信感は拭えないがww
6時。神社に着く。悠と穹は大事をとって待機している救急車で病院へ


ここまでがg)とj)の解説だ
な、長いww
だが最難のj)はクリアした。続いてh)に移ろう


悠と穹は1~2日入院し、検査を受けたと思う
そこで悠と穹は今後のことを話したはずだ
今回は本当に大勢の人を巻き込んでしまった
田舎なのでまさに大騒ぎ。もうみんなこの事件を知っており、周囲はこの話題で持ち切りだ

「何で山なんかに…」「いや判んないけどね、どーも妹の方が先に入ったみたいだよ」「山じゃねぇって、湖なんだって」「湖ぃ!?」「よく助かったねえ」「奈緒ちゃんと瑛ちゃんがね」「でも何で湖に居るって分かったんだかねえ?」

このままここにいたら、周囲の好奇の目に曝されながら、ずっと二人のことを隠し通さなければならない
無理だ、バレるのは時間の問題。そしてバレたら間違いなく二人は引き離されるだろう
悠は穹と生きていくことを決心したようだが、いつまた日和ってオジさんに靡くとも限らない
今なら悠は自分に従う
従って穹の結論は「もうここにはいられない」だ

では何処に行くか
兄妹婚が認められている国は無いだろうが、とにかく目立ちたくない
プラチナブロンドが不自然で無い場所。母の母国だ

母が外国人とは作中で語られていないが、母親の髪と悠と穹の髪の色が同じこと、「両親が仕事でお世話になった家具職人さんがいる街で」「ありえねえよなあ…二人きりで外国で暮らそうなんてさ」との内容から、母が外国出身であり、髪の色から北欧系であることが類推される

悠と穹も何度かそこに滞在し、「お世話になった家具職人さん」と面識があるはず。現地の言葉も小さい頃から使っているため、おそらく話せるだろう。母方の親戚もいるだろう。
穹は悠を説得し、母の母国で暮らすことを決意する

荒れた部屋がそのままなのは、類推できる整頓できない理由を設定すれば簡単だ
自然なのは「時間が無かった」だろう
第12話で「オジさんが日本に戻ってくる」ことが語られている
それがもし退院してすぐ、しかも「ついでに奥木染に寄るから」だとしたならば

悠の携帯は、穹の失踪から登場していないが、穹と連絡を取るために所持していたと考えられる
そのまま置き忘れるなんて考えられない
その後携帯が使用されないのは山に入ったからだ
奥木染で携帯が使えるようになったのはごく最近。当然山は圏外
湖に入っても大丈夫だったため、防水仕様と考えられる

そして携帯に再び意識を向けられるのはおそらく病院で眠った後、つまり約1日後のことなのだ
しかしすぐにはメールを確認できない。たぶん電池が切れているだろうからだ

悠と穹が退院して奥木染に戻ったのが翌日(入水から2日後)の午後として、ようやく悠が充電してメールを確認する。まる2日メールを見ていない
そこで初めて「夜にはオジさんが奥木染に到着する予定」が判明する
悠と穹の関係がバレずとも、この騒ぎがオジさんの知るところとなればお終いだ

いやむしろ、オジさんオバさんは悠と穹がまる2日連絡がつかないため、学校に問い合わせて今回の騒動を知ったのかも知れない。そして悠と穹を確保するため、急ぎ奥木染に向かう
悠と穹は、その行動にギリギリで気づいた、と
そっちの方が自然かも知れないな

オジさんオバさんを奥木染に来させてはならない
いや最悪来訪は防げずとも今捕まるわけにはいかないのだ。猶予は無い。すぐに奥木染を出る必要がある
穹は悠を追い立て、とにかく急いで出発したはずだ
パスポートや着替えなど、最低限の荷物は持つ必要があるが、部屋の片づけをしている暇は無いのだ

悠と穹は東京に移動し、出国準備を行う。「お世話になった家具職人さん」には真っ先に連絡を取ったはずだ
就労ビザを申請したかも知れない。そうなると1ヶ月以上はかかりそうだが
その間、悠は奈緒、瑛、亮平、一葉、梢へ連絡し、真実を告げる
「穹は妹だけど大切な人だ。だから奥木染で生活はできない。母の母国に行く」「みんな、迷惑かけてごめんなさい。私、ハルのことが好きなの。もうここにはいられない」という感じか

通学メンバーはもちろん引き留めようとしただろうが、どうしようもなかっただろう。高校へは退学の連絡をし、オジさんオバさんにも「母の母国に行って働く」と告げる
準備が整い次第出国し、第12話の通学メンバーの会話のシーンとなる


ここまでが第12話の語られていないストーリーだ
死亡END派のみなさまww息してる?ww

むむ?「ここまでの話は全部生存ENDと仮定したストーリーであって死亡ENDを否定するものではない」と?
いやいや上記のお話は自然かつ論理的に類推されたものだぞ?
往生際が悪いぜww

まあいい、完膚無きまでに叩きのめしてやるという約束だからな
それでは死亡ENDの論理破綻を説明することにしよう
ここからは「悠と穹が死亡した」との仮定で話を進めることにする
と言ってももうお分かりだろう?
j)で説明してきたことが全部ひっくり返るわけだww
破綻するに決まっている


そもそもラストの通学メンバーの会話シーン
死亡ENDなら入水当日以降、彼らは悠と穹に会っていないわけだ。声も聞いていない
通学メンバーだけじゃない。学校の先生、駅員、バスやタクシーの運転手、オジさんにオバさん。奥木染全員
メールは複数あった可能性があるが、文字だけだ。推定2週間以上。というか当日22時頃にはすでに間違いなく騒ぎになっているのだ
それらの人々を騙せる訳がない

オジさんオバさんは悠も穹も連絡がとれないため、学校とコンタクトをとる。学校側からの連絡の方が先かも知れない
行方不明。当然捜索願いが出される。警察が調べ、悠と穹が交通機関を使っていないことはすぐ判明する。口座の金も全く減らない
その頃は精度の高いGPSは無かったかもしれないが、基地局により携帯の位置は特定できる
よって警察、消防団などを動員し、奥木染の大々的な捜索が行われる
当然山と湖を最も重点的に

死亡ENDなら、ラストの通学メンバーの会話シーンは、それらの大捜索を経て為されたものになる
大捜索が行われれば湖で見つかりそうなものだが、何かに引っかかって浮かんでこず、見つかっていないとしようww
悠も穹も携帯も奥木染から出ておらず、最後の足跡は神社。そして大捜索の結果「 見 つ か っ て い な い 」

それなのに通学メンバーは悠と穹が生きてると信じて疑っていないんだぜ?wwメールだけで?ありえんだろうよ
いやこの時点でメールなんて、他人が送ったり偽装したりすれば間違いなく警察に露見する

終ーーー了ーーーww
まあ実際、これだけで本当に終了なのだが、せっかくなのでi)も説明することにする


あのメールを悠と穹以外で作れるのは誰か?
・悠と穹が死亡したことを知っている。だがそれは自分(プラスもし存在すれば共謀者)しか知らない
主謀者は簡単。奈緒だ。
この条件を満たせるのは、近親姦とその破綻を知り、悠が神社に乗り捨てた自転車を見て湖に至れる奈緒しかいない

ヨスガ死亡ENDというのはイコール隠蔽工作である
上記で書いたように、警察の介入を招いた時点で最後の通学メンバーの会話が成立しない。奥木染の騒動だけでもダメだろう
となると入水当日、奈緒による亮平その他への2回目の訪問は無しだ
さらに乗り捨てられた悠の自転車、あれもマズい
悠と穹の不在が問題になる前に、先手を打ってメールを送る必要がある
というクリア条件を踏まえて考察する

入水当日、駅での悠と奈緒のシーンの後、奈緒は亮平の家に向かって探しつつ進む。悠は神社に急行する
このとき、駅から亮平の家への道と神社への道が、途中まで同じだったら?
これは論理的に自然な話だ。悠は途中で奈緒を追い越したのだ。「神社に行ってみる」みたいな言葉とともに

奈緒は直前で悠に「どこか他に心当たりは?」と聞いている。その答えがこの悠の行動なのだと分かる
奈緒はここで「友達の家に泊まる」と自宅に連絡を入れる。連絡を入れないと今度は自分がいないことが問題になりかねない
そして亮平の家には行かず、悠を追う。悠が神社に乗り捨てた自転車を発見して穹の入水自殺を理解し、悠の自転車を隠す

え?ww なぜ自転車を隠さなければならないのか? なぜ今なのか?
湖に行けば往復4時間はかかる。最後の足跡である自転車をそのままにしておけば、すぐに見つかって騒動になってしまう
悠の自転車は、今隠さなければならないのだ

自分の自転車は最悪見つかってもいい。なぜなら自分は戻ってくるから
でも悠の自転車は見つかってはダメだ。なぜなら悠も穹ももう戻ってこないから
なぜ戻ってこないかって?
穹が入水自殺しようとして泳げない悠が助けようとするなら、両者死亡するのは目に見えている
でも悠の気持ちに応えて、穹が入水を思いとどまるかも知れない
もしそうなったら? 大丈夫、
「 だ っ て そ の 時 は 私 が 殺 す か ら 」

と、奈緒がここまで考えていなければ、ここで自転車は隠せない
ヨスガ死亡ENDというのは奈緒の明確な殺意が必要なのだ
でも殺害の隠蔽なら悠のだけでなく、やはり自分の自転車も隠す必要がある
2台隠すのに一体どれくらい時間がかかるのだろう?
先行する悠に遅れすぎると湖に沈むシーンに間に合わない
とりあえず、奈緒が湖まで行って戻ってくるまでの4時間くらい、瑛や奥木染の人たちに見つからなければいい
夜かつ山であるため、神社入口のほど近い林に暫定的に隠した、と考えるべきだ

共謀者がいたとすれば?
もし瑛が協力すれば1時間程度の猶予ができるし、神社を熟知する瑛なら自転車も簡単に隠せるだろう
しかし上記で述べたように「自転車を隠す」には「明確な殺意」が必要だ
奈緒だけなら何とか裏設定をこじつけることが可能でも、瑛は無理がある
穹ルートの瑛は何も知らない単なる傍観者だ
説得する時間も無い。事前の打ち合わせもできない。入水イベントは突発的なものだからだ
従って瑛が共謀者というのは無い。奈緒一人でやる必要がある

さて2台の自転車を暫定的に隠した奈緒は、悠を追って湖へと向かう
瑛には会わなかったとしよう
悠も瑛に道を聞こうとして断念したり時間がかかっているので、10分程度の遅れか?
湖に出ると、穹と悠が湖面でもみ合い、沈んでいくのが見える
奈緒はそれを見て満足し、靴など穹の遺品を確認して偶然悠の携帯も発見する
携帯が防水仕様でないため、悠が携帯を湖畔に置いて湖に入ったという根拠のない設定を追加するww

自らの手を汚すことは避けられたが、現場に居たのは確かであるため、自分が疑われるのは避けなければならない。もう悠の自転車は隠してしまった
従ってメール偽装を考える
悠の携帯は電源を落として所持。他の遺品は湖の近くに埋めて神社に戻る

2時。騒ぎになっていないため、誰もいない。まず自分の自転車を駅に置きに行く
4時。歩きで神社に戻る。悠の自転車はいつまでもここに置いておけないため、ここから街まで悠の自転車で向かう。自転車は街の自転車だまりに放置
携帯の電源を入れ、連絡すべき人を探す。先生、オジさんオバさん、そして一葉。朝6時くらいにメールする

内容は「悠と穹の関係の告白」「退学して外国で暮らす」「どうか探さないで下さい」「電話には出ません」という内容だろう
そして奈緒は街から戻り、自宅に帰って学校に行く。最後のシーンのメールはまた別の日に送る

むむ?論理破綻が無く終わってしまった?
警察が介入せず、奥木染の人間が納得している?奈緒が打った先手で行動が封じられ、成立してしまっている?
いやいやww冗談ww
このストーリーには無理がある。破綻している

入水当日、先生はすでに「悠が穹を探している」ことを知っている
当然後で悠に「穹さんは見つかったかい?」と聞く
しかし穹はもちろん、悠にも電波が届かない
このため奈緒や亮平や瑛、一葉や梢に電話することになる
奈緒の母は「友達の家に泊まり」。奈緒は泊まりならさすがにどこに泊まるか言ったはずである。亮平は「奈緒も穹を探していた」。瑛は「さっき誰か来たみたい」という反応。

ここから電話で情報が集められ、導かれる事実は
・悠だけではなく奈緒も穹を探していた
・奈緒は誰の家にも泊まっていない
・この3名には連絡がつかない
・神社にさっき誰か来た
ということだ

こうなるともう捜索が始まるのは回避できない
駅への確認で奥木染から出ていないことが分かる
そしてやはり神社が最も濃厚な線として浮かぶ
これらの情報は23時頃には通学メンバー、少なくとも亮平、瑛、一葉に共有されることになる
1時頃には大問題として認識され、山や湖が候補として上がり、捜索隊が向かうことになる。奈緒の先手でも防げないのだ

ただ自転車が見つからなければ、山や湖に限定できないため、捜索隊が向かったとしても人数は少ない
奈緒が見つからずに神社に戻ることは可能と考えられる
しかしだ。捜索に関わった人々は以下の疑問を持つことになる
・悠は分かる。でも奈緒が探していて、なぜ亮平、瑛、一葉、梢は探していないのか
・悠はみんなに頼めない理由があったのでは?奈緒は何かを知っているのでは?


悠の自転車は捜索中のため処理できない。暫定措置のままだ。見つからないように自分の自転車を引っ張り出すのが精いっぱいである
奈緒は神社から離れたところで、捜索隊に見つかるようにする
3時頃か。奈緒は「悠と穹がケンカして穹が家を出たようだ」「悠があまり大ごとにしたくなかったため、自分だけで探していた」と釈明する

だが悠の自転車の発見を回避するため、騒ぎを早急に静めなければならない
見つかってしまったら自分に嫌疑がかかる
仕方なく奥木染からメールを送る
朝6時頃か。内容は先述のとおり
もしかしたら次の日の大捜索は回避できるかも知れない
1日猶予があれば、悠の自転車もなんとかできるかも知れない

しかし先生と通学メンバー、亮平や瑛、一葉を騙すことはできない
「悠と穹が電車を使っていないことを知っている」からだ。翌日には捜索が再開されるだろう

オジさんオバさんは奈緒の先手によりメールを信じ、「身内の恥」と捜索願いを渋るかも知れないが、数日経過すれば先生や通学メンバーに説得される
捜索願いが出され、警察の介入を阻止できない
奈緒の目論みは破綻する


ふふん?wwいやー綺麗に決まったねww
死亡END派のみなさまww息してる?ww



俺は机に片肘をつく(哭きの竜的な)
フ…
これで本当に終わりだ。コメントがあればまた会おう…
フ…





ちなみにここのコメントをざっと見た感じだが、
・エロ描写に嫌悪
・一人あたりが短いため内容が薄い
という感想が多い感じだ


前者は「たのむからお子様やエロ嫌いは深夜アニメを見ないでくれ」
いやもう本っっっ当に心からそう思う

だいたい映画なんてあのレベルはいくらでもあるだろう。それに本作に限ったことではないが、TV版は描写が抑えられている。それにTVの自主規制もレイティングシステムも、時代とともに変遷しているのだ

お前らどーやって見てんの? 違法視聴なら文句言う資格すらねーぞ?
誰でも無修正版をレンタルできるのが問題、という主張なら分かる
だがそれは作品ではなくレンタル店の問題だ

そもそも本作の性描写は全部、愛情がベースしてあるものだ。健康な男女の自然な交わり、誠実な愛情の表現なんだよ。君たちは、お父さんとお母さんがセックスしたからこの世に存在してんだぜ?
ったく、んな当たり前のこと言わせんな恥ずかしいww

奈緒ルートと穹ルートは性行為がそもそも根幹を為すため、無ければ話にならないが、一葉ルートも瑛ルートも、性行為による愛情描写があるからこそのハッピーエンドなわけ

俺は瑛ルートが一番好きなんだが、ずっと孤独だった瑛が悠を得て、裸になって求めるなんて、あれ以上のしあわせの表現は無いだろ
瑛の身になってちょっとは考えなさいよ
瑛に性行為禁止って言うのか?
やってもいいけど、自分がエロ見たくないから表現すんなってか?
嫌悪してるだけならまだしも、それを得意げに文句言うとかさww
もしそれが大人なら、どんだけ自己中よ

重要なことだからもう一回言うぞ?
「たのむからお子様やエロ嫌いは深夜アニメを見ないでくれ」


次、後者。これはまあ、確かにもっともだと思う
でもそれぞれのテーマはかなり濃いものだ。深みが無いなんてことはない
俺は感情移入も全く問題無かった。瑛と一葉ルートではマジ泣きさせられた
ただ尺をかけていないため、そういった物理的な厚さというか重みに対してマイナス方向に働くのは否めない

しかし、生存END論で述べてきたように穹ルートは全12話の集大成なのだ
それにもし穹が異能力者設定(?)なら、
一葉→やり直し→瑛→やり直し→奈緒→やり直し
と、ずっと我慢してきたのだから重み厚みは十分だろう
…でも異能力者設定ではないと思うけどww
まあ視聴者視点という意味ではね

俺は好きな順位としては、
瑛ルート>一葉ルート>穹ルート>奈緒ルート>初佳ルート
なので、一人に絞ると、テーマ的に穹一本になってしまう…

いや穹自体は大好きなのだが、他のルートでヤキモチ焼いてる方が俺としては萌えるww
もちろん穹ルートも無ければダメなんだけど

…結局何が言いたいかというとだ。
瑛 ル ー ト が 無 い ヨ ス ガ な ど 断 じ て 認 め ん ! ! ! 





うーむ…
ヨスガについて語るとキリがない
かなり長文書いたが全然足りないwww
これくらいにしておくww

一番好きな曲は「戸惑いの中」
一番美しいのは一葉との初キスシーン
一番しあわせなのは瑛とのお風呂シーン
一番悲しいのは最後の電車シーン

文句無しの最高傑作です

投稿 : 2015/12/17
閲覧 : 519
サンキュー:

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