かしろん さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
雰囲気だけ
-最終話まで見て修正-
突如発生したアポカリプスウィルスの大量感染「ロスト・クリスマス」により無政府状態となり大混乱に陥った日本。今は国連より派遣されたGHQの統治により表層上は平穏な日々を取り戻していた。
高校生、桜満集はある日、ネット上で人気のあるバンドEGOISTのヴォーカル楪いのりと出会う。
なぜかGHQに追われる負傷したいのり。連行される彼女を成すすべ無く見送ることしか出来なかった集。
何もできない無力感。何も変わらない安堵感。何かを変えたいという焦燥感。
綯交ぜになった感情を抱きながら、ロボットふゅーねるをある場所に運ぶという連行されたいのりの頼みを実行に移すのだった・・・
分かりやすい巻き込まれ型ストーリー。
偶発的に得た力がトンデモ能力で主人公ツエーな話、なんだが・・・
物語:最後まで、雰囲気だけを追うと面白いアニメ。その場その場の雰囲気は非常に良いから頭使わずノリだけで見れてしまう。
んだが、やろうとしてる内容は頭使わないといけないから、端々の丁寧さ不足が気になる。
という変な二律背反に陥る。
これは前々から書いているが、
ヴォイドを使う側も使われる側もデメリットがないから
その場しのぎのご都合主義にしか見えない。
主人公が「みんな協力してくれ!」と頼んだところで
便利な道具として相手を見ているようにしか感じない。
「友達を武器にして戦う背徳感」みたいなのもないし、
使う側も使われる側も緊張感が足りないように感じる。
デメリットを押して尚ヴォイドを使わざるを得ない、
みたいな葛藤があるストーリーのほうが面白かった
かも
コレに関しては「ヴォイドの破壊=死」というデメリットが追加された。
じゃあ、最終的に集に命を預けるだけの魅力があったのか?というと?なんだよねぇ・・・。みんな集に対しての負い目があるから、それでヴォイドを預けているように見える。こう見えてしまうと感動もクソも無いわけで。
また、キャラの心情変化がいきなり過ぎるのも最後まで変わらず。集の祭に対する心情なんかはその取扱が非常に雑。
そのせいでエピローグであのケーキをアップで見せられても感動アイテムにならない。
オチも弱め。
作画:プロダクションIGがやってるだけに綺麗。戦闘も良く動く。
声優:また梶かっ!また中村かっ!と言いたくなるが、こういう役ははまり役。
他チャラも合っていて良い。
音楽:supercellのryo担当のOP、EDは前期後期とも良かった・。
EGOISTのほうはスローな曲のほうが声に合いそう。supercellは両曲ともヴォーカル変えて正解だと思う。
劇中曲は折り返してからの曲のほうが好み。
キャラ:物語でも書いたが、それぞれのキャラの心情変化が突然あったりするので感情移入し辛いからキャラに魅力を感じにくい。
面白い設定を生かしきれなかった感じ。
葬儀社としての分かりやすい大義名分をもって、色んなヴォイドを工夫を凝らして使いながら巨大な真の悪と戦っていく、って単純なストーリーでも良かったような。