どらむろ さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
美少女とロボットが悪のロボットとバトルする30分ほどのOVA。内容薄いけれどヒロイン可愛いです
1988年に制作されたOVAで1話40分の短編ですが、余計な制作秘話長々とあるので実質30分弱です。
内容は人間の少女イクールと自立型ロボットのシャイアンがコンビ組んで、悪のロボットと戦う、娯楽性の高いSFバトルでしょうか。
ストーリーはとことん薄いのですが、美少女とロボットバトルは中々です。
皆口裕子さん演じるイクールちゃんが可愛いのが見所。若干のサービスシーンあり♪
また原作者兼監督の小林誠さんは「機動戦士Zガンダム」のモビルスーツのいくつかをデザインした方で、Zガンダム好きな人は一見の価値ありかと。
※gyao!で無料視聴しました。
{netabare}『物語』
本編の1000年前に人類&人類側の自立機械兵器VS機械生命体の戦争があって人類側が勝利するも、人類側の自立機械兵器のシャイアンは眠りについていた。
1000年後目覚めたシャイアンは人間の少女イクールと出会い、イクールの街が敵国に攻められていて、敵国の指揮官はかつての敵の機械生命体だと知り、イクールと共に戦うのだった…。
…と、一見シリアスなSF…なんですが、アニメ版はこのバックストーリーは舞台装置程度、あんまり深く考えずに「イクールとシャイアンが悪のロボット生命体とバトルする」それ以上でも以下でもないお話でした。
また別に敵国のブラジル帝国が悪かどうかは分からず、とりあえず人類の敵のロボットいるから倒そう!という単純なお話。
…ストーリー掘り下げるなら、人間と機械の友情や敵対とか、過去の遺物と現在生きる者の対決とか色々とテーマがありそうな設定…は殆ど活かされず。
ここら辺は全く期待出来ないのですが、「少女と喋るロボットが組んで悪のロボット倒す」雰囲気を気楽に楽しむのが吉でしょうか。
開幕いきなりイクールちゃんが入浴シーン披露してお色気サービスあり♪
あんまりエロくはないものの、むしろ自然な萌えあって良い感じ。
イクールもシャイアンも割と能天気な為か、あんまりシリアス感は無いです。
バトルはまぁまぁ、ラストもまずまずハッピーエンドで良し。
総じて、過度な期待をしないならば結構楽しめたです。
※人間とロボットが組んで戦う感じのOVAといえば「創世機士ガイアース」(1992年)思い出しました。
こちらは(一応は)真面目にテーマ描けているので、本作に比べれば内容濃かったです。
…もっとも、余計な要素そぎ落として娯楽に徹する本作の方が親しみやすいかも。
『作画』
現代基準の綺麗さは無いものの、独特のザラついた感じの世界観描写やメカニックが良い雰囲気出ている。
背景は、空や雲や砂漠などは安っぽいものの、街や機械のデザインは秀逸。
合わせて、SFとして絵的な魅力は十分です。
ヒロインのイクールのキャラデザがかなり可愛いのもポイント高い。
同時代のOVAのヒロインの中では上位の可愛さなのでは。
適度なサービスありますし♪
『声優』
ヒロイン・イクールは皆口裕子さん。正直かなり下手です…。
でも流石に可愛いですね。イクールのお茶目さばっちり。話の薄さ故にボロが出なかった感も。
シャイアンの家弓家正さんや富山敬さん等、他はかなりの豪華大物声優陣。
『音楽』
イメージソング(主題歌じゃなくて、そう書いてある)「明日を抱きしめて」は80年代らしい良い感じの曲ではあるのですが…全く本編と合っていない。
まあイメージソングとある通り、イクールちゃんのイメージとして見れば、まぁまぁ?
BGMが結構世界観を盛り上げていて良い感じなので、高評価。
『キャラ』
内容の薄い話ながら、結構キャラ立ってました。
シャイアンは妙に人間らしいお茶目な性格で親近感ありますし、イクールちゃんも能天気で可愛い。
イクールは「天津甘栗が好物」という、あざとい?キャラ付け…があんまり役に立ってないですけど。
冷静に見るとあまり活躍してないヒロインですが、まあ可愛いので良し。
敵のエルメダインが妙に人間らしい。
敵国の人間の将校が意地を見せて中々カッコイイ…と思いきや無駄死に残念。{/netabare}