大滝政人 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
いわくつきの問題作2
第1期からの続きで完結編。
古手梨花メインの視点が多くなります。
ホラーやグロ要素が弱まる代わりに、
謎が明らかになっていく。
回答編と、それを促す序章から成り立ち、
ストーリー構成は以下の通り。
01話 サイカイ
02~05話 厄醒し編
06~13話 皆殺し編
14~24話 祭囃し編
初めて観る場合は特に理由がなければ、
話数通りに観ましょう。
第1期とは違って絵が安定しており、
物語に集中できるかと。
では各編を、さらっと紹介します。
サイカイ
第1期ラスト罪滅し編の、その後を描く。
と言っても他の話が無関係な訳ではない事を理解してるはず。
なにげに私は第2期だとサイカイが好きだったりする。
厄醒し編
いきなり皆殺し編だと早急すぎと判断したのか、
じらしの章が入ります。
皆殺し編
これまでのメインの伏線を回収しつつ、
犯人が明かされる。
祭囃し編
とりあえず本編は完結。
前半は主に犯人の生い立ちと事件の真相。
後半は…
なんと言いますかゲームならこれで良いんでしょうね。
最後まで良い部分と悪い部分とがまぁ両極端な作品である。
それからオマケの続編なんですが、
よほどのファンでない限り、
観るのは以下の話だけで良いかと。
ひぐらしのなく頃に礼
02~04話 賽殺し編
ひぐらしのなく頃に煌
04話 夢現し編~楽~
…最後に思っている事を、ぶちまけます解。
{netabare}
沙都子を我慢できる様になったら次は君の番だね羽入。
あうあう~、まだ視聴者は耐性作りの準備ができてないんだぜ…
てか転校してきちゃダメだよ?
ジジ抜きうんぬんの前の問題なんだゾ。
それはさておき終演なのに祭囃し編は残念だったかな。
大人も協力して皆で運命に立ち向かうってのはいいですけど、
圭一に活躍して欲しかったですよね。
もはや圭一は、ここまでの土台を作るだけのキャラに。
あとさぁ…言うまでもないがトラップの事は忘れておくれよぉ…
デルタフォ‐略‐
コレジャナイ感とまではいかないけど、
もう1つくらいハッピーエンドが観たかったですね。
厄醒し編を抜いてでもハッピーエンド編2連続…
なんて反則技も、ひぐらしならOKだったさ…たぶん。
せめてOVAで新作を作るなら、こっち方面にして下さい。
ああ、その前に本編のリメイクからな(←言いたい放題)
「あなたはオヤシロ様にはなれない」
このシーンで、ふと思ったんですけどレベル5を超えた向こう側…
完全なる共存体(仮にレベル6)とか、あったら良かったなぁ。
宿主の第6感を開花させる…みたいな。
リスクだけでなく真の適合者?はリターンがあるなんてどうでしょう。
これなら病気のレベルが高くなるにつれ、
羽入の姿が見えたり声が聞こえるとかの説明ができるし、
高野一二三が言っていた、思想が…って説のオチとしても自然かと。
そのオチに辿り着くのは一二三ではなく、その先の三四。
それこそが鷹野さんの言う、人類の…未来の可能性なのだと。
とはいえ閃きどころか超能力バトルになって欲しくないから、
能力という形で現れるなら予知とか共感覚とかかな。
それにしても、こんなにも話が壮大に膨らむとは思ってなかったので、
どうやって、こんな話を書いたのか考えた事があります。
んで思ったのが、やはり皆殺し編の存在。
デジャヴや疑心暗鬼がキーになる話を作ろうと思い、
最初に皆殺し編を適当に作る。
それらを小分けして別の話っぽい、~編を作っていく。
つまり第1期の話は作者の遊び心でもあると。
話を面白くする為に変更した本筋の部分を、
つじつまが合う様にする為に皆殺し編も手直していく。
こうしたヴィジョンのもと書かれたのでしょうか…
皆殺し編は持ち上げてから一気に落とすバッドエンドとしたかったから、
事件の方は祭囃し編として持ち越したんじゃないかと。
ここまで…仮説にすぎませんがねぇby大石
{/netabare}
とにかくアイディアが良かっですし、
伝えたい内容の数々も鮮明で心に残る。
総じて結局は観て損はありません。