愛花 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ハーモニーの世界へ
作画は3DCGと手描きを融合したものだそうですが、、
最初の方ではCGが強くて違和感というか見にくさを感じてしまいました(>_<)
動きはとても滑らかだったと思うのですが…(*。・ω・`*)!
アニメなのに立体的に見えることに抵抗があったのかな。。
後半では慣れたのかCGが少なくなったのかあまり気にならなくなりました。
絵自体は本当に綺麗でした!
特に雨が綺麗だと思いました。
窓ガラスを流れる雨が、実写の映像みたいでした(^^)
声優さんは、ミァハの上田麗奈さんがとても良かったと思います!
ミァハの儚くて美しくて不思議な感じによく合っていました‼︎
{netabare}
屍者の帝国での反省から(?)、ハーモニーは原作を読んでから観に行きました♪
その結果思ったことは、小説をそのままトァン;沢城さんが読み上げてるかのような映画だな〜ってことです。。
動きや場面の変化が控えめだったので、トァンの独白が多い感じが。。
ストーリー的に仕方なかったかもしれませんが(>_<)
原作を改変したところがいくつかありましたが、原作の方が良かったなと思ってしまいました(>_<)
1番はめちゃレズ化していたところでしょうか、、
ラストの、ミァハを殺した意味さえ変わってしまいましたからね、、
(原作では、ヌァザとキアンを殺した報復としてミァハを2発撃ちました)
良かったところは原作の世界観を忠実に再現していたところでしょうか(*^_^*)
全てがピンクで溢れかえった世界、個人情報が全て晒される世界、みんなが優しい世界、、
原作で読んでぼんやりと想像していましたが、ああ、こんな感じか、と納得しました(*。・ω・`*)
この世界の人々が行ったら窒息死してしまいそうですね、、
そういう意味では、私たちはトァンに感情移入しやすいのでしょうかね(´・ω・`)
ハーモニープログラムが起動されて、世界から「意識」が消えました。
「意識」が消えた世界とはどんな感じなのでしょう。。
屍者の帝国で、ロシアで生きたまま屍者化された村人たちが生活していましたが、そんな風でしょうか。。
屍者の帝国ではワトソンが魂の在処≒意思の有無と解釈していましたが、ハーモニーではミァハのように意識を持たない種族がいますね。
意思、意識とはなんなのでしょう。。
伊藤計劃さんはそういうテーマのお話を書くのでしょうか⁇
世界から「意識」が消えたら。。人々は必ず合理的な行動をとるようになるといいます。
しかし意識の消失とともに感情も消えて、、
確かに不合理な争い諸々は消えるかもしれませんが、それって「生きている」と言えるのでしょうか…⁇
私にはハーモニーの世界を目指したミァハはもちろん、その世界を受け入れたトァンも理解できません…
意識も感情もなくただ合理的な行動を取り続けるのって、ロボットみたいなものじゃないでしょうか。。
すごく大きなテーマを投げかけられているようですが多分私はその半分も受け取れたのかな。。
見終わった後心がずーーんとして席を立てない…気分になりました。
{/netabare}