ひろん さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
矛盾を感じて、もやもやする。それもまた良しか・・・。
http://www.ginei.jp/story8.htm
キルヒアイス-ラインハルト-アンネローゼの関係とカイザーリング-バーゼル-ヨハンナの関係がキルヒアイスの視点の中で、対比されるのが面白い。
{netabare} 「あなたはいい人だ」は厳しい言葉だよな。
カイザーリングのあまりにも純粋な愛がいびつな結果をもたらすあたりが、興味深い。「オペラ座の怪人」みたい。「ヨハンナが選んだ男が犯罪者であってはならんのだ」。
「これだけの愛情を注げば、これだけの愛情が返ってくると分かっているなら、人生は何と単純で明快なものだろう」。確かに・・・。
「バーゼル夫人への愛は無償のものだった。それは尊いものと言ってよいのだろうか。それとも単なるエゴなのか」。視点によって、答えは変わってくるか。
「私が誰に愛されたかは問題ではありません。私が誰を愛したかとういことが重要なのですよ。人間としての評価の高さと愛情の深さとの間には何の関係もないのですよ。」あーこれまた残酷で、厳しい言葉だ。
ヨハンナはカイザーリングをふった負い目を感じていないと言い切れるのか?警察に情報を流しながらも、証拠の文章を燃やそうとするあたり、なかなか理解に苦しむ。{/netabare}
理詰めで理解できない人間心理の複雑さを楽しめばいいのか。
相変わらず、ナレーション含め、至言を楽しめる。